WRC2022/04/25

ロッセル、クロアチアでWRC2初優勝を達成

(c)RedBull Content Pool

(c)RedBull Content Pool

 クロアチア・ラリーのWRC2カテゴリーでPHスポールのヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)が終始リードし、WRC2初優勝を飾ることになった。

 WRC3チャンピオンのロッセルは、初日からペースを上げ、ライバルたちがトラブルに見舞われる中、確実なアドバンテージを築いた。

 土曜日の第2レグでは、激しい雨とぬかるみでタイヤのパンクが多発したが、ロッセルは完璧な走りで首位を守り続け、ニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアRally2エボ)に35.1秒差をつけて最終日を迎えていた。

 ドライコンディションとなった最終日、誰にとってももっともチャレンジとなったのは豪雨となったSS19だったが、ここではグリアジンがタイヤ選択ミスで3位までポジションを落としてしまう。ここでミスの走りを続けていたカイエタン・カイエタノビッチ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が2位へと浮上するも、ロッセルは1分00秒2の差をつけて堂々のWRC2初優勝を飾った。

「モンテの後、チームと一緒に頑張ったから、この勝利は彼らのためにあるんだ」とロッセルは喜んだ。

「最も重要なことは、ここで勝つことだった。目標はもちろんチャンピオンを獲ることだけど、まだ先は長い。それでも今季2戦目のイベントで勝てたので完璧だ」

 フィンランド・チャンピオンのエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビアRally2エボ)は金曜日の朝のループでインターコムが使えずに8位までポジションを落としたが、じょじょに順位を上げて、SS19でグリアジンを抜いて3位でフィニッシュするとともにWRC2ジュニアで優勝を果たすことになった。

 グリアジンは4位に終わり、パンクとターボトラブルで出遅れたERCチャンピオンのクリス・イングラム(シュコダ・ファビアRally2エボ)が5位で続いている。

 ステファン・ルフェーブル(シトロエンC3 Rally2)は、最終ステージでエリック・カミリー(シトロエンC3 Rally2)を抜いてトップ6に入った。二人とも表彰台を狙えるペースを持っていたが、土曜日のパンクでそのチャンスを失っている。

 8位にはエリック・ツアイス(フォード・フィエスタRally2)が続き、Mスポーツ・フォードのヤリ・フットゥネン(フォード・フィエスタRally2)は土曜日の夕方にコースオフしてリタイアとなっている。