カッレ・ロヴァンペラは、先週末、オランダのザントフォールト・サーキットで開催されたポルシェ・カレラカップ・ベネルクスで素晴らしいサーキットデビューを果たした。
2度の世界チャンピオンに輝いたロヴァンペラは、今年のWRCはトヨタからパートタイムで参戦することを決め、モータースポーツの幅を広げるためにカレラカップ・ベネルクスの全6ラウンドのうち4戦に参戦する計画だ。
23歳のロヴァンペラは、ル・マン24時間レースのベテランであるマルク・ホーセンスが監督を務めるレッドアント・レーシングが用意した911GT3カップカーをザントフォールトの土曜日と日曜日のレースでドライブした。
ロヴァンペラは今年初めにベルギーのゾルダーで行われたテストに続き、先日、オランダのザントフォールトで2日間のテストを走ったあと、レース本番に臨んでいる。
ロヴァンペラは、土曜日のレースは3番グリッドからスタート、見事なオーバーテイクも見せて追い上げをみせ、0.1秒差で表彰台こそ逃したものの、ファーステストラップを記録し、その実力を遺憾なく発揮してキャリア初のサーキットレースで4位入賞を果たした。
また、ロヴァンペラは日曜日の第2レースを6番グリッドからスタート、セーフティカーがコースに入ったことで思ったようにポジションを上げることができずに5位に終わることになったが、ファーステストラップには0.4秒差で届かなかったものの、キャリア2戦目のレースでも速さをみせている。
「チャレンジングだったし、学ぶべき新しいことがたくさんあった。僕はそのためにここに来た」とロヴァンペラは語った。
「どれだけアグレッシブに攻めたらいいのか気になったけど、レースをするということへの緊張はそれほどなかったよ。かなり難しいクルマで、最後の0.1秒を縮めるのは簡単ではなかった。レース終盤はオーバーテイクするためにかなりプッシュしたよ」
ロヴァンペラはこれで最初の週末レースを終え、シーズン残りはイモラ(7月)、レッドブルリンク(9月)、そしてゾルダー(10月)の3戦となった。