WORLDWIDE2024/02/10

ロヴァンペラ、ポルシェ・カップの4戦に出場へ

(c)Toyota

 2度のワールドラリーチャンピオンに輝いたカッレ・ロヴァンペラは今季のWRCにパートタイムで参戦するかたわら、レッドアント・レーシングのポルシェ992 GT3カップを駆ってポルシェ・カップ・ベネルクスの4戦に出場する。

 ロヴァンペラは、これまでにフォーミュラ・ドリフト・ジャパンやドリフト・マスターズ・ヨーロッパといったシリーズに参戦するなど、すでにドリフトでレース活動の幅を広げてきた。彼はすでに5月25〜26日に開催されるスーパー耐久富士24時間レースに、ROOKIE Racingからカーボンニュートラル燃料コンセプトカーのトヨタGR86で参戦を予定するなど、サーキットのレースへの出場への興味を示してきたが、ポルシェ・カレラカップはサーキットレースへのチャレンジの第一歩となる。

 ポルシェ・カレラカップ・ベネルクスは、Rd.1スパ(ベルギー、5月9〜11日)で開幕したあと、Rd.2ザントフールト(オランダ、6月7〜9日)、Rd.3イモラ(イタリア、7月5〜7日)、Rd.4アッセン(オランダ、8月2〜4日)、Rd.5レッドブルリンク(オーストリア、9月13〜15日)、Rd.6ゾルダー(ベルギー、10月11〜13日)の全6戦が予定されており、4戦とされるロヴァンペラの参戦計画についてはいまのところ明らかにされてはいない。

 しかし、伝説のスパ・フランコルシャンはWRCのラリー・デ・ポルトガルと、アッセンは彼の母国のラリー・フィンランドとスケジュールが重なっていることから、これらの2レースをスキップして、彼のお気に入りのWRCへの参戦を選ぶことになるかもしれない。

「サーキットレースに参戦することは、長い間私の頭の中にあった。僕にとっては大きなチャレンジになるけれど、とても興奮している。ベネルクス・シリーズはとてもいいと思う。若いドライバーもいるし、経験豊富なドライバーもいるし、僕にとってはいい勉強になるだろう」

 トヨタの契約ドライバーであるロヴァンペラが、ポルシェをドライブするということは異例のことであるようにも見えるが、彼はこの計画をTGRが認めてくれたことを喜んでいる。

「彼らは、こういうことをするのが僕の情熱だと理解してくれているし、サーキットレースでの私のプロジェクトをチームが支持してくれると聞いて、本当にうれしかった」