カッレ・ロヴァンペラは、アイルランドで開催される伝統の一戦であるキラーニー・ヒストリック・ラリーにトヨタ・スターレットのハンドルを握って出場、スリリングな週末を楽しんでいる。
まだ10歳に満たないうちからトヨタ・スターレットのラリーカーで驚くべきドライビングの才能をすでに開花させていたことで知られているロヴァンペラは、先週末、BMVラリーチームのスターレットのステアリングを握って、ヨンネ・ハルトゥネンとともにアイルランドの高速ターマックで知られるキラーニー・ヒストリック・ラリーに出場している。
このスターレットは、ロヴァンペラにとっては馴染みのない右ハンドルのマシンだが、驚異的な 364 馬力を誇り、シーケンシャルギヤを備えて文句なしのパフォーマンスを期待させるモンスターだった。
しかし、オープニングステージですぐに電気系の問題が発生し、ロヴァンペラは4分あまりのストップを余儀なくされてしまった。「エンジンが止まってしまったんだ。問題が発生するまではすべて順調だったけど、しばらくしたらエンジンの再始動ができたんだ。もしかしたら少し冷えたことで走れるようになったかもしれないが、サービスで問題を解決できるかどうかを確認してもらう必要があるね」とロヴァンペラはステージエンドで語っていた。
厳しいスタートにはなったが、サービスで問題が解決されると、ロヴァンペラはステージ最速タイムを2回記録し、改造車部門で15位でフィニッシュ、雨のなかのスリリングな高速ターマックの楽しさにぞっこんになったと認めた。
「素晴らしい一日になった。とても楽しかったし、ヨンネもきっと楽しかったと思うよ」とロヴァンペラはキラーニーの町でフィニッシュを迎えたときにニヤリと笑っていた。「朝の小さな問題で選手たちと戦うことができなかったのは少し残念だった。しかし、地元の人もとても速く、ステージもとても楽しかったよ」
ロヴァンペラはこの週末、このイベントの象徴的な存在となっているモールズギャップ・ステージで最速タイムを記録したときのオンボード映像がBMVラリーチームから公開されているが、狭い高速ステージで他の競技者を追い抜いた瞬間、彼が喜びを爆発させる様子が映っていた。
「いくつかの問題を抱えたいくつかのマシンを追い抜く瞬間があった。正直に言うと、僕たちがこのマシンでうまくいくかどうかわからなかったが、幸運なことに楽しい時間を過ごしせたようだ」
キラーニー・ヒストリック・ラリーでは、ジュニアWRCに出場しているイーモーン・ケリー(BMW M3)がリードしていたが、最初のステージからラリーをリードしたが、間もなくコースオフしてステアリングを壊してしまい、彼の父親のドナー・ケリー(BMW M3)が初勝利を挙げている。