Raid2023/01/13

ローブ、第11ステージもトップタイムで追撃

(c)RedBull Content Pool

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 2023年ダカール・ラリーの第11ステージが木曜日に行われ、バーレーン・レイド・エクストリームのセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンターT1+)が4ステージ連続優勝を果たして2位に迫る一方、総合首位はトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が維持している。

 第11ステージは、シェイバとエンプティクォーターを結ぶ274kmとなり、ローブはステージ開始からわずか63kmの地点で1分以上のリードを築き、ステージの3分の2を進んだ時点でそのリードは3分06秒にまで達することになった。ローブは最後の2つのチェックポイントのサウジアラビアの悪名高い砂漠でタイムを落としたが、最終的にGCKモータースポーツのゲラン・シシェリ(プロドライブ・ハンターT1+)に2分16秒の差をつけて勝利を収めた。

 ローブにとって、これは2023年ダカール・ラリーでの5つ目のステージ勝利で、ライバルのアル‐アッティーヤよりも2勝多く、また、キャリアにおいては21勝目となる。彼は前半戦では相次ぐパンクと横転で総合優勝から遠ざかっていたが、見事な追い上げで2位につけるオーバードライブ・レーシングのルーカス・モラエス(トヨタ・ハイラックスT1+)に9分33秒差まで迫ってきた。

 ローブの後方では、シシェリが最後から2番目のチェックポイントでマティアス・エクストローム(アウディRS Q e-tron E2)を抜いてプロドライブ・ハンターの1-2フィニッシュを決めたが、その差は274kmに及ぶレースでわずか10秒だった。

 アル‐アッティーヤはこのステージでも堅実なペースを維持、ローブから6分42秒遅れで5番手タイムとなったが、総合順位では引き続き1時間21分もの大きなリードを保っている。

 第11ステージと明日からの第12ステージはマラソンステージとなるため、外部からのアシストが許されないため、メカニックによる整備や部品補給を受けることができず、車両整備や修理などはクルーたちがすべて自分たちで行わなければならない。アル‐アッティーヤはラリーのヤマ場となる第11ステージを無事に終えることが重要だったとふり返っている。

「無駄に攻める必要はない、今日はただ、終わらせるだけだった。本当にクレイジーになることはないので、コントロールする必要があった」とアル‐アッティーヤは語っている。

「あまりプッシュしていなかったので、ちょっと簡単そうに見えたが、問題なく今日を終えることができたので、一晩中マシンを修理する必要はない。ノーミスで素晴らしいステージだった。すべてがうまくいっている。もちろん、まだやるべきことはたくさんある。明日はとても重要なので、ベストを尽くすつもりだ」