オーストリアのシモン・ワグナーは、新しいシュコダ・ファビアRS Rally2を駆って2023年のFIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)のタイトル争いに挑むことを発表した。
ワグナーは、2021年と2022年に2年連続でオーストリア選手権でチャンピオンに輝いており、今季のERCでもラリー・アソーレスとバルム・チェコ・ラリー・ズリーンで3位表彰台を達成している。
シュコダ・モータースポーツは年内に新車のシュコダ・ファビアRS Rally2 のデリバリーはわずか5台だったと発表しており、そのうちの貴重な1台がワグナーの新シーズンのためにハンガリーのユーロソル・レーシングに納車されている。
ワグナーは、来年1月5日にスタートする母国のイェンナー・ラリーでこのマシンをデビューさせ、3月のラリー・セーハス・デ・ファフェから全8戦のERC参戦プログラムを開始する。
「シーズン序盤の結果に満足できれば、フル参戦するつもりだ」とワグナーは語った。
「もちろん、結果次第のところもあるが、最初の4、5戦は必ず走り、もし表彰台でシーズンを終えるチャンスがあるのなら、この計画に固執し、それを目指したい」
「新しいシュコダとミシュランタイヤで最高のパッケージができたと思うので、あとは多くのデータを集めれば、すぐにスピードに乗れるようになると思う」と続けた。
ワグナーは新しいファビアに非常に感銘を受けたと認めた。
「新しいファビアはクルマの90パーセントが完全に新しくなっているんだ。新しいプラットフォームなのでクルマ全体は大きくなっているが、ある面では旧型とよく似ている。シュコダは本当に素晴らしい仕事をした」
「確かに、(シュコダは)開発中に多くの走行距離を稼いだ。誰もが知っているように、7、8年前に開発されたものよりも優れたものを1年後に作るのは簡単なことではない」
「この新しいマシンはもっと良くなると確信しているが、シーズン中にどれだけ改善できるかを見なければならない」