JAPAN2018/05/21

新井、全日本久万高原ラリーで今季初優勝

(c)Takeshi Sakuma

(c)Takeshi Sakuma

 5月27〜29日に愛媛県で開催された全日本ラリー選手権第4戦久万高原ラリーは、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)はオープニングステージからのリードを維持して今季初勝利を飾ることになった。

 昨年9月のラリー北海道以来のグラベルラウンドとなった久万高原ラリーは、北海道で勝利を飾った新井が土曜日のオープニングステージから2連続してベストタイムを奪ってリードする展開で始まることになった。

 新井はSS3でブレーキラインに問題を抱えてしまうも、わずか1.35kmのショートステージだったために大きくタイムを落とさず、朝のループで9.7秒のリードを手にすることになった。

 午後のステージでさらに18.2秒差までリードを広げた新井は、最終日も連続ベストタイムで発進、2位につける奴田原も3つのステージでベストタイムを奪って反撃を試みたが、新井が最終的に22.4秒差をつけて今季初勝利を飾ることになった。

 新スペックのグラベルタイヤが投入されたダンロップ勢は、スタート前に降った雨の影響からか事前テストのパフォーマンスを再現できずに困難なスタートになった。前戦で今季初勝利を飾った勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)は初日の朝のループですでに新井からは28秒、奴田原からも13.3秒差の5位と出遅れたが、じょじょにペースをアップして初日を3位で終えるや、最終日もペースを上げて奴田原まで3.1秒差まで迫ってフィニッシュすることになった。

 また、選手権をリードしていた鎌田卓麻/市野 諮(スバルWRX STI)は、4番手でむかえたSS4でイン側の石をヒットした際にブレーキを壊してリタイアとなっている。

 JN-5クラスは小濱勇希/草加浩平(シトロエンDS3 R3T MAX)、JN-4クラスは曽根崇仁/澤田耕一(トヨタ86)、JN-3クラスは天野智之/井上裕紀子(トヨタ・ヴィッツ)、JN-2クラスは長崎誠志/秋田典昭(トヨタ86)、JN-1クラスは古川寛/廣田幸子(スズキ・スイフト)がそれぞれ優勝を飾っている。

 全日本ラリー選手権次戦は6月7〜10日に群馬・長野で開催されるMONTRE 2018となる。