WRC2020/09/10

最終戦イープル・ラリーのアイテナリーが発表

(c)Ypres Rally

 11月20日から22日に2020年世界ラリー選手権(WRC)最終戦として予定されるイープル・ラリーのアイテナリーが公開、伝統的なイープル市郊外のターマックステージで2日間を過ごしたあと、最終日はスパ-フランコルシャン・サーキットに舞台を移して行われる3レグ/23SS/289.54kmというタフな一戦となる。

 イープルのラリーヒストリーが始まったのは1964年1月18日のことだ。その夜、イープルの市場がおかれた広場では、ラリー・モンテカルロのためのコンサントラシオンの一環としてタイムコントロールが設けられ、その翌年、イープル・ラリーの前身にあたるインテル・ストーレン・クリテリウムが開催されることになる。そして、55回目の開催を迎える今年は、ついに初めて世界ラリー選手権として開催されることになった。

 イープルはこれまで一年でもっとも一日が長い6月末に開催されており、ベルギーのこの時季の日の出はおよそ5時半、日没が22時と一日が長い特徴をもち、一日が終わらないことからことからイープル24時間ラリーと呼ばれていた時代もある。

 11月末開催の今回は日の出はおよそ8時15分、日没はおよそ16時50分と一日が非常に短くなるためイープルの歴史ともいえる遅い時刻のステージは完全なナイトステージとして行われることになるため、WRC開催にあわせてルートが見直される可能性があるとの憶測もあった。

 しかし、主催者のクラブ・スーパーステージはイープルのアイデンティティを守ることを選んでおり、初日金曜日の1回目のループの最後のステージは夕闇が近づくなかで行われ、2回目のループの4SS/47.00kmは完全にナイトステージとして行われることになる。

 サービスパークはこれも伝統に従って市の中心に位置するグローテ・マルクト広場におかれ、金曜日と土曜日の2日間はこの市場を中心としてイープルではおなじみとなったステージとルートで行われ、スパ・フランコルシャンサーキットを中心にした最終日の日曜日のルートは完全に新しいものとなる。

 イープル・ラリーは20日(金曜日)の朝にランゲメルクでシェイクダウンを行い、その日の昼に広場で行われるスタートセレモニーのあと、13時38分にイープル市東部に位置するゾンネベーケ(9.48km)でラリーは始まることになり、以降、市を中心に時計回りに、ウェイツカーテ(12.61km)、ケンメルベルグ(13.09km)、レニンゲ(11.82km)、フレーテレン(10.87km)を走ったあとこの日のデイサービスが行われる。

 そのあとの4つのステージはナイトステージとして行われ、ゾンネベーケ、ウェイツカーテ、ケンメルベルグを走ったあと、この日最後のレニンゲのステージは現地時間21時27分のスタート予定となっている。9SS/104.87kmという初日を終え、クルーたちが最終サービスを迎えるのは22時30分ごろとなる。

 21日(土曜日)はイープルの西南が舞台となり、ベルギーでもっとも西部のステージとなるワータウ(14.02km)で始まる。ディッケブス(12.57km)、ウェスタウテル-ブースケープ(20.33km)、ミデルフック-メッシーヌ(7.95km)、ジーレベーケ(14.37km)の5ステージのあと、イープルでサービスが行われ、朝と同じ5ステージをループする10SS/138.40kmというラリー最長の一日となる。

 22日(日曜日)の朝は早い。イープル市のオーバーナイトホルトのあと、ラリーカーの1号車は5時50分にパルクフェルメを後にして300km近いロードセクションを移動、最終日の舞台が設けられるベルギー東部のスパ市をめざす。スパ-フランコルシャンのカート場に設けられたタイヤフィッティングゾーン(TFZ)でタイヤ交換のあと、この日はノーサービスの1日となる。

 オープニングSSは、スパ-フランコルシャンのコースで行われるサーキット・デ・スパ(10.59km)となり、サーキット南部に位置するスパ・ラリーで使用されるステー(9.25km)、ベルギーの英雄であるティエリー・ヌーヴィルの故郷ザンクト・フィートの隣町で行われるベルヴォー(14.62km)の2ステージを走ったあと、ラリーカーはスパ-フランコルシャンに戻ってTFZでのタイヤ交換のあと、ッ最終ステージとしてサーキット・デ・スパ(11.81km)を走る。サーキット・デ・スパのこの2回目の走行はパワーステージとして行われ、1回目より510m長いコースとなっている。

 ポディウムは、同じ週末にスパ-フランコルシャンで開催される世界ラリークロス選手権ベルギー・ラウンドと共通となり、サーキットのグランドスタンドのファンが勝者を祝うことになるWRCとしては珍しいスタイルのエンディングとなる。