WRC2024/05/21

米国の2026年WRC復帰をプロモーターが支援

(c)Rally USA

 米国の世界ラリー選手権復帰に向けた挑戦は、来月のテネシー・ラリーUSAでさらに前進することになる。WRCプロモーターは、米国が2026年にWRC復帰するためのロードマップを示すとともにこれを支援すると発表した。

 テネシー・ラリーUSAは、昨年4月に行われたデモンストレーションイベントを経て、今年の6月14日から16日にかけてエキシビションイベントが開催される。テネシー州チャタヌーガを拠点として14SS/175.16kmで行われる今回のラリーは、WRCキャンディデート(候補)イベントとして、ステージの運営や安全対策などをWRCスタイルで行なわれて検証が行われる。

 WRCプロモーターは、ラリー・デ・ポルトガルで行われたWRCの将来に向けたプレゼンテーションのなかで米国でのWRC復活に向けた計画を支援しているとしたステイトメントを発表している。

「WRCプロモーターは、FIA、ヒョンデ、トヨタ、フォード、ステランティス、シュコダを含むFIA世界ラリー選手権の主要ステークホルダーグループに対し、明確なプロモーション戦略を提示した」

「このグループは、世界で最高峰のラリー選手権の知名度を高めるという全体的な目標に向けて一致団結している」

 WRCプロモーターが提示した主な要素のひとつは、WRCプロモーターからのイベント・プロモーションへの直接投資と関与を含む、2026年の米国イベントへの明確なロードマップだ。

 WRCプロモーターは、今年の6月に行われるエキシビションイベントをきっかけに2026年の米国復帰に向けて地元全体が盛り上がっていくことを支援していきたいとしている。

「WRCプロモーターは、現地でのファンの体験を向上させることで、WRCイベントの観客動員を増やすことを目指す。また、さまざまな直接的アクションとソーシャル・メディアやデジタル・メディアへの投資によって明らかな活性化を図る」