WRC2022/05/27

蘇るインプレッサWRC、プロドライブP25を販売へ

(c)Prodrive

 スバル・インプレッサ最速のロードゴーイングカーであり、WRカーに最も近い走りを実現した22Bからインスピレーションを得て、プロドライブP25が製作される。

 初代スバル・インプレッサWRCが1997年のラリー・モンテカルロで世界ラリー選手権でデビューウィンを飾ってから25年、プロドライブP25は、インプレッサの象徴ともいえる22Bからインスピレーションを得て、最新のテクノロジーで武装して現代に蘇った。

 P25は、よりパワフルで軽量、そして優れたハンドリングを実現する。400bhpを超える2.5リッターフラット4ボクサーエンジン、6速セミオートマチックパドルシフト・ギヤボックス、カーボンファイバーを多用した軽量なシャシーを搭載する。わずか25台の限定生産で、すべて英国バンブリーのプロドライブで製造される。

 プロドライブのために初代インプレッサWRCのスタイリングを担当したピーター・スティーブンスがデザインをまとめ、エンジニアリングは初代インプレッサの責任者であったプロドライブのテクニカルディレクター、デビッド・ラップワースが監修する。

 P25の発案者であるプロドライブ会長のデビッド・リチャーズは、次のように語っている。「初代22Bインプレッサは、スバルの中でも最も象徴的な存在とされ、高い人気を誇っている。我々は、このマシンが持つ特別な要素をすべて高め、最新のテクノロジーを駆使して、モータースポーツの歴史に名を残すこのマシンを現代的にアレンジしたいと考えた」

 プロドライブP25は、6月に開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで初公開される予定だ。プロドライブは現在、購入希望者を募っており、25台のうち最初の1台は今年末に顧客のもとに届けられるという。