APRC2022/12/08

2023年のAPRCカレンダーが発表

(c)Takeshi Sakuma

 FIAワールドモータースポーツカウンシル(WMSC)は7日に行われた会議で、2023年のFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)のカレンダーを承認した。

 コロナのパンデミックの影響を受けてきたAPRCだったが、今年3年ぶりにタイトルが成立することになり、2023年もこれまでと同様にFIAアジア・カップとFIAパシフィック・カップによって選ばれたエントラントによって争われるAPRCファイナルでタイトルが決定するというフォーマットで争われる。

 日本からはこれまでAPRCとして長年開催されてきたラリー北海道がカレンダーから外れたが、APRCのウィンターラウンドとして長年開催が待ち望まれてきたラリー・オブ・嬬恋がアジア・カップとパシフィック・カップの開幕戦として組み込まれている。

 2023年FIAアジア・カップは全5戦。開幕戦のラリー・オブ・嬬恋は2020年には台風の影響でキャンセルとなり、その後も2021年と2022年もAPRCカレンダーに含まれながらもコロナウイルスの流行によって中止となっており、4年ごしの開催を目指す。

 第2戦は3月にインドで行われるサウス・インド・ラリー、第3戦は9月8〜9日予定されるラリー北海道が加わると考えられてきたが、7日にFIAから発表されたカレンダーでは別日程で行われるインドネシアの一戦がカレンダー入りしている。そして10月のラリー・ロンユー・チャイナが第4戦となり、さらにAPRCファイナルを兼ねた第5戦のダナウ・トバ・ラリーがインドネシアで開催される。

 2023年FIAパシフィック・カップも全4戦。開幕戦のラリー・オブ・嬬恋のあと、第2戦は3月にタスマニアで行われるラリー・ローンセストン、第3戦と第4戦は4月と5月にニュージーランドで行われるラリー・オタゴとインターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイとなり、7月にオーストラリアで行われるラリー・クイーンズランドが最終ラウンドとなる。

■2023年APRCカレンダー
2/3〜5 ラリー・オブ・嬬恋(日本)A/P
3/17〜19 サウス・インド・ラリー(インド)A
3/25〜26 ラリー・ローンセストン・タスマニア(オーストラリア) P
4/1〜2 ラリー・オタゴ(ニュージーランド)P
5/12〜14 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド)P
7/15〜16ラリー・クイーンズランド(オーストラリア)P
9/22〜24 TBC(インドネシア)A
10/27〜29 ラリー・ロンユー・チャイナ(中国)A
11/24〜26 ダナウ・トバ・ラリー(インドネシア)A/Final

A=FIAアジア・カップ、P=FIAパシフィック・カップ、Final=FIA APRCファイナル