―ヤリ-マティ、今年の最終戦、トヨタとヒョンデとのマニュファクチャラーズ選手権の大きな戦いですが、今週末はどんなタフな戦いになりそうですか?
ヤリ-マティ・ラトバラ:「とてもエキサイティングな週末になるけど、今年は過去のシーズンとは違って、我々は追われる側ではなく追う側としてヒョンデを追いかける。昨日ドライバーたちとミーティングを行なったんだけど、我々にはプランあって、ドライバーたちにはとてもハイレベルなタスクではあるけど、彼らはチリではそれをしっかりやり遂げた、だから私は彼らにはそれができることを知っている。もちろん、こちらに運も必要になるけど、私は彼らにこう言ったんだ。『トライしている限り決して責めることはない、トライしないことは責める』とね。
―エルフィンはこのラリー・ジャパンの昨年のウィナーですが、選手権カレンダーの中でも最も厳しいターマックイベントの1つとなりますが、今年も表彰台のいちばん上に立って一年を締めくくることは可能ですか?
エルフィン・エヴァンス:「それができれば嬉しいし、プランの一部ではある。もちろん、トリッキーな週末で厳しいステージが控えているけど、それは誰にとっても条件は同じで、僕たちの目の前にこうしてチャンスがあるのなら、自分たちのベストを尽くしてそれをものにしたい」
―昨年、あなたのコドライバーが、あなたがラリーに勝利したら歌ってくれると約束してくれました。見事に勝利して約束をしっかり守ってくれて、セバスチャンオジエと一緒に歌ってくれました。ということで、今年優勝したら今度はあなたが歌ってくれるっていうのはどうでしょう?
エヴァンス:「僕は何も約束はしないよ(笑)」
―8度の世界王者であるオジエに質問です。日本はいつも期待を裏切らないですね。素晴らしい雰囲気で、今週末の道路も素晴らしく、マニュファクチュラーズタイトルを狙う大きな挑戦が待っています。今はどんな気持ちですか?
セバスチャン・オジエ:「素晴らしい気分だ。あなたが言った通り、日本は決して期待を裏切らない。ここに来られてうれしいし、大勢のファンがトヨタのカラーを身に着けて応援してくれている。僕たちには今週末、彼らの応援が必要だ。この週末は目標が明確で、そのためにベストを尽くす必要がある。だが、シーズンの終わりにこれだけモチベーションが高く戦えるのはいいことだ。頑張りたい」
―タカ、あなたのホームイベントですね!あなたはいつも笑顔で、皆、あなたのことが大好きです。すべてのチーム、そして全てのファンにとって、おそらくサービスパークで最も人気のある選手ではないでしょうか。ホームイベントでの意気込みを教えてください。準備は整っていますか?あなたは素晴らしい才能を持っているので、英語と日本語、両方でメッセージをお願いします。
勝田:(英語)「もちろん、とても楽しみだ。すでに昨晩から今朝も沢山のファンに会えて、すごくうれしい。今週末は誰にとっても厳しい戦いになると思うので、自分もベストを尽くす。ただ、ボスやエンジニアから『もっとプッシュしろ』という言葉が来るまでは、ある意味、我慢して待つ必要がある」(日本語)「皆さんこんばんは。本当にありがとうございます。昨年、一昨年と、これで3年目となるラリー・ジャパンですけど、ファンの皆さんのおかげで、そして関係者の皆さんのおかげで、3年目に繋ぐことができて、より多くのファンの方が観に来られてます。僕もドライバーとしてさらに盛り上げていけるように、来年再来年につなげていけるように全力で走るので、最後までぜひドライバーの応援よろしくお願いします」
―ヒョンデのチーム代表にも話を伺いましょう。今週末はチームからドライバーズチャンピオンが生まれ、マニュファクチュラーズタイトルの行方も決まります。最後のラウンドまでタイトルが争われるのは特別なことですね。
シリル・アビテブール:「ああ、特別なことだ。1年を通して戦ってきて、最後のラウンドまでトヨタと非常に接戦だ。トヨタはモータースポーツにおいて重鎮だが、今年に関しては、我々の年だったように感じている。特にドライバーズ選手権においてはね。この2人のうち、どちらを選んだらいいのか悩ましい状況だ。私にはとても選べない。今年の我々の目標がドライバーズ選手権だったことは明らかだった。今までそれが欠けていたからね。そしてどちらのドライバーが勝つとしても、彼らはそれに相応しい。だがマニュファクチュラーズ選手権もかかっているので、思いっきりプッシュするつもりだ。3台でプッシュしてこの週末ファンが喜ぶような結果を出したい」
―ティエリー、この週末はおそらくあなたのキャリアの中で最も長く感じる週末になるかもしれませんね。もちろん、マニュファクチュラーズ選手権ではまだ大きな戦いがありますが、どのように感じていますか?長年の夢が、この週末にすべて実現するかもしれません。
ティエリー・ヌーヴィル:「そうだね、最も長い週末になりそうだけど、最も素晴らしい週末になるかもしれない。そうなることが今週末の僕たちの望みだ。チームとしての目標も明確に頭の中にあるが、個人的な目標も同様だ。だから、何をしなければならないかは分かっている。日本のラリーステージは僕たちにとって常にサプライズがあるので、決して簡単な週末ではないが、目を大きく見開いて、良いリズムでステージを通過するよう努め、必要に応じてチームをサポートする必要がある。それが今週末の僕たちの目標だ。タイトルを獲得できることを願っている」
―タナク、今週末はまだドライバーズタイトルを獲得できる可能性があります。もし獲得すれば2度目のドライバーズタイトルとなり、それは大きな意味を持ちますね。今どんな気持ちですか?
オイット・タナク:「現時点ではすべてが可能だ。この最終ラウンドが、どのドライバーにとっても大きな戦いとなることは間違いない。ジャパンが非常に厳しいラリーだということは分かっているし、間違いなくこの一戦がすべてを決めることになるだろう。出来る限り全力を尽くして戦うつもりだ」
―ミケルセン、昨年初めて日本に来て、日本をとても気に入り、東京観光も楽しんでいましたが、今週末の真剣勝負を前に今はどんな気持ちですか?
アンドレアス・ミケルセン:「すごく楽しみだ。あなたが言った通り、昨年初めて日本に来て、すごく楽しかった。ヨーロッパのステージとは全く違う。今週末もトリッキーなコンディションで厳しい戦いになると予想しているが、出来れば去年ほどトリッキーでないことを願っている。ワクワクしているし、全力で挑む準備も整っているよ」
―最後にもう一度、ヌーヴィル、2024年は本当にエキサイティングなシーズンでした。チャンピオンシップも最後まで接戦です。今シーズンを振り返って、どうでしたか?
ヌーヴィル:「間違いなくエキサイティングなシーズンになった。今シーズンの最初は多くの変更があり、僕たち全員がそれに適応する必要があった。僕に関して言えば、シーズン前半がかなり上手くいったと思う。週末ごとにポイントを最大限に獲得するために懸命にプッシュした。ギリシャが明らかにターニングポイントで、それ以降はもう少し状況が楽になった。シーズン中盤は道掃き役を務めねばならず楽ではなかったが、その中でも上位を維持できた。ここまで上手くやってきたので、あとはこの仕事を良い形で締めくくるだけだ」
―ではリッチ・ミルナー、トヨタ・スタジアムには皆さんの応援にたくさんの人たちがかけつけてくれています。皆さんも楽しんでいます、ここの雰囲気についてどう思いますか?
リチャード・ミルナー:「本当に情熱に溢れた、知識も豊富な大勢のファンの皆さんに会えるのはいいものだ。またここに来ることができてうれしいよ」
―ではこのシーズン最終戦、どんなプランで、どんな指示を出しているのですか?
ミルナー:「皆の邪魔をしてこい!自分たちのベストを出し切って、表彰台をもっと獲りに行こう!」
―あなたの隣のミスター・フールモーは優勝も狙えるかもしれません。アドリアン、プレッシャーなしで。
ミルナー:「何事も可能性ありだ」
―そうですね、何事も可能性はある、素晴らしい一言ですね。
ではアドリアン、すでに4度の表彰台を獲得していますが、最後にもう一つ追加して締めくくるのに、勝利で決めるというのはどうですか?今あなたの頭の中には何が浮かんでいますか?
アドリアン・フールモー:「ターマックでの初の表彰台を目指してベストを尽くすよ。慎重に走る必要があるところもあるけど、素敵なラリーでファンの皆の暖かく迎えてくれて、シーズンの最後のイベントをしっかり楽しみたい、皆にとって大きなお祭りで、彼らのビッグファイトもあるし、僕たちは楽しみながら、自分たちの最大限の力を発揮して、どこまで行けるかみてみよう、最後に表彰台、優勝も狙いにいくよ!」
―あなたにとって素晴らしいシーズンだったと思います、どれくらい楽しめましたか?
フールモー:「それぞれのラリー、みんな楽しんだよ。表彰台争って、しばらく選手権の上位で戦うこともできたしRally1に復帰してこれ以上ないいいシーズンになったよ」
―グレゴワール、日本について、気に入っているもの、楽しんでいることなどはありますか?食べ物とか?歌ったりしてますか?
ミュンスター:「歌ったりしている時間はないかな(笑)
―かなりの美声だと思いますよ。
ミルナー:「今、ここで歌ってみたら?」
ミュンスター:「じゃんけん、皆好きだと思うので、歌よりもそれならやってもいいかいな」
―いろいろ楽しめているようですが、ステージの方はとてもチャレンジングですね?
ミュンスター:「そのとおり、とてもトリッキーなステージで、今回のバージョンは少しは良くなっているとは思う。かなりナローでコーナーが多くて、パワーがある大きなクルマでは簡単ではないし、誰にとってもチャレンジではあるけど、毎年さらに増えているたくさんのファンの人たちの姿を見られるのはいいね」
—サミ、ここに来て、今朝シェイクダウンを走り、これからオープニングステージに向かうわけですが、タイトルを獲るための戦いに向けて、どんな気持ちですか?