WRC2024/02/21

50種類の道路をもつクロアチアが今季ルートを公開

(c)Toyota

 今季の世界ラリー選手権第4戦のクロアチア・ラリーは、2024年も首都ザグレブをベースとして4月18日から21日にかけて、20SS/283.28kmで行われる。

 4年目のWRC開催を迎える今年のクロアチアはこれまでの3年間で使用したお馴染みのステージをほぼ使用するが、アスファルトや路面にかきだされたグラベルの種類やコースの特性などから「50種類の道路」と称される変化に富んだターマックのステージとレイアウトを入れ替えたことで、グリップレベルの変化やリズムがまったく異なる新しいチャレンジになりそうだ。

 今季もシーズン最初の純粋なターマックラリーとして行われるクロアチア・ラリーのスタートとゴールのポディウムは、これまでどおりに歴史あるザグレブ国立大学図書館の前に設けられる。サービスパークはこれまでのザグレブ・フェアからザグレブ郊外にある、EUおよびクロアチア最大のショッピングセンターであるウエストゲートシティに移されている。

 4月18日木曜日の朝に行われるシェイクダウンはこれまでと同じくオキッチュ(3.65 km)のステージで行われ、その日の夕方に行われるセレモニアルスタートでラリーは開幕する。

 19日金曜日はザグレブの南西エリアからアドリア海へと向かうチャレンジングな一日となる。昨年金曜日に行われたクラシッチ城で有名なルートを一部変更したラリー最長のクラシッチ〜ソシツェ(23.63km)からスタート、2022年に使用されたヤシュコヴォ〜マリ・モドゥルシュ・ポトク(9.48km)のあと、昨年土曜日に走ったラヴナ・ゴーラ〜スクラド(10.13km)とプラタック(16.63km)の4ステージのあと、ツェルニク城で知られるツェルニクでのタイヤフィッティングゾーンをはさんで、朝と同じ4ステージをループする。しかし、ステージは朝とは逆順での走行となり、プラタックからスタート、ラヴナ・ゴーラ〜スクラド、ヤシュコヴォ〜マリ・モドゥルシュ・ポトク、クラシッチ〜ソシツェを走る。8SS/119.74kmの一日となる。

 20日土曜日も南西と南部エリアとなり、例年行われてきたグルダヌチのステージがスタート地点を変更してスメロヴィシュチェ〜グルダヌチ(15.72km)として行われ、2022年の金曜日に走ったストイドラガ〜ゴルニャ・ヴァス(20.77km)、昨年土曜日のオープニングSSだったヴィンスキ・ヴルフ〜ドゥガ・レサ(8.78km)、昨年金曜日のペチュルコヴォ・ブルド〜ムレジュニチュキ・ノヴァキ(9.11km)の4ステージを、ウエストゲートシティでのミッドデイサービスをはさんで午後もループする。8SS/108.76kmの一日となる。

 21日の日曜日は3年連続でザグレブ北部に位置する同じ舞台での最終日となる。歴史あるトラコスチャン城で知られるトラコスチャン〜ヴルブノ(13.15km)、ザゴルスカ・セラ〜クムロヴェツ(14.24km)の2つのステージをノーサービスで2回ループする4SS/54.78kmという短い一日となり、2回目のザゴルスカ・セラ〜クムロヴェツの走行がパワーステージとして行われる。