2020年のFIAアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)の カレンダーが決定した。来シーズンは3月20日、シリーズ復帰を果たしたインドで開催されるサウス・インド・ラリーとして開幕する。
インドでのAPRCが開催されるのは2年ぶりのことになる。APRCが前回インドで開催されたのは2017年のコーヒーデイ・ラリー・インディアで、この時はベンガラルー近郊で行なわれた。
サウス・インド・ラリーはチェンナイから西へ35kmに位置するマドラス・モーターレース・トラックを拠点とし、APRCフィナーレへの出場権を得るためのシリーズ第1戦となり、アジア・カップとしてのポイントが授与される他、インド国内ラリー選手権の開幕戦が併催される。
海外から参戦するクルーにとってもさらに魅力的なイベントとするために、エントラントの母港とインドの間での車両の輸送についてはイベント主催者の方でまかなうとしている。クルーたちが負担するのは、母国からの出国と入国のための関税のみとなる。
「APRCには31年間の伝統があり、WRC以外のイベントとしては唯一、この何年もの期間にわたって成功を収めてきている」とAPRCワーキンググループ会長のヴィッキー・チャンドックは語る。
「もちろん、多くの課題もあったよ!今回このような新たなフォーマットによって参加しやすくなっており、しかもインターナショナルな選手権への参戦を希望する参加者には、インドの主催者が無料での海上輸送を提供する。参戦を考えている競技者にはぜひこの機会を利用して、すぐにエントリーしてほしい!」
APRCは2020年シーズンも今季と同様にパシフィック・カップとアジア・カップを走って予選を通過したエントラントがファイナル・ラウンドとして開催されるタイトル決定戦に挑むという新しいフォーマットで争われる。
パシフィック・カップが5戦、アジア・カップが4戦で構成され、ファイナルとしてオーストラリアで行われるラリー・コフスハーバーはパシフィック・カップの一戦も兼ねることになる。
また、当初、アジア・カップとして開催が予定されていたラリー・オブ・嬬恋は、台風の影響で開催地域に被害があったためカレンダー申請が取り消され、来季は日本ではラリー北海道のみがAPRCカレンダーの一戦となっている。
■2020年APRCカレンダー
3/20-22 サウス・インド・ラリー(インド)A
4/3-4 ラリー・オタゴ(ニュージーランド)P
5/8-10 インターナショナル・ラリー・オブ・ワンガレイ(ニュージーランド)P
6/19-21 ラリー・タスマニア(オーストラリア)P
7/25-26 ラリー・メダン(インドネシア)A
9/11-13 ラリー北海道(日本)A/P
10/16-18 ラリー・ロンユー・チャイナ(中国)A
11/27-29 ラリー・コフスハーバー(オーストラリア)P/Final
A=アジア・カップ、P=パシフィック・カップ、Final=ファイナル