ERC2020/08/20

ERCアソーレス、無観客での開催へ

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 9月17-19日に予定されているヨーロッパ選手権第3戦ラリー・アソーレスは、55回目の開催にして、無観客開催という過去最大の課題に直面することになった。

 ラリー・アソーレスは本来なら3月26-28日にERC開幕戦として行われる予定だったが、新型コロナウイルスの世界的なパンデミックにともない延期を余儀なくされていた。しかし、コロナの感染が続くことから地域保健局による対策に基づき、アソーレス諸島における最も重要な国際イベントの一つであるラリー・アソーレスは、無観客での開催を余儀なくされた。

 RTP(ポルトガル国営放送)アソーレスTVの夕方のニュースにおいて今週、ラリー・アソーレスを主催するグルーポ・デスポルティーボ・コメルシアル会長がコロナウイルスの影響に伴い開催に否定的ともとれる発言を行って誤解を招くことになったが、その発言の背景には地域保健局からの大きなプレッシャーがあるようだ。主催者は19日、ラリーを観客なしで行なうことで、公衆衛生とイベントに関するすべての要素の安全を保証し、地域保健局と完全に団結していることを示すと発表した。

 ラリー・アソーレス主催者によれば、RTP-アソーレスとユーロスポーツによって行われるテレビ放送は、ほとんどすべてのスペシャルステージと表彰台のセレモニーを放送し、選手たちのコメントをライブ中継だけでなく、ラリー・アソーレスやERCの公式ウェブサイトにおいてラリーの状況をオンラインでリアルタイムに提供する。

 アソーレスラリーの組織委員会は、アソーレスの人々にも地域保健局のすべての指示と勧告に基づいて観戦を自粛することを求め、そうすることでイベントが健康面においても優れていることが証明できれば、部分的または全体のキャンセルを必要とせずに実施することができるとして、すべての人々に協力を要請している。