ERC2020/08/15

ERCラトビアでドライバー1名がコロナ陽性反応

(c)Rally Liepaja

 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)のプロモーターであるユーロスポーツ・イベンツとラリー・リエパーヤ主催者は、ERC3ジュニア・カテゴリーに出場を予定していたドライバー一人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したことを発表した。

 ラリー・リエパーヤが開催されるラトビアでは、現在、政府によって新型コロナウイルスの感染率の高さを示すレッド指定の国からの入国者に対しては14日間の隔離が課されているが、イベントによって公式認定されたラリー関係者については入国の72時間前まで行った検査で陰性であればこれらが免除される特例措置がとられていた。

 しかし、こうした措置で入国した人は全員、ラトビアに到着後24時間以内に国内で検査を行う必要があったが、ユーロスポーツ・イベンツはERC3ジュニアカテゴリーのエントラント1名がこの検査で陽性反応を示し、さらに2次検査でも陽性反応を示したことから、現在、当人は自己隔離状態にあると報告している。なお、規定によってこの感染者の氏名については公表されていない。

 主催者が発表した声明には次のように記されている。

「FIAおよびヨーロッパ・ラリー選手権のプロモーターであるユーロスポーツ・イベンツは、ラリー・リエパーヤに先立ってラトビアで行われた最新の感染検査で、ERC3ジュニア選手権の出場者が新型コロナウイルスの陽性反応を示したことを確認した」

「すでに陽性反応が出た者は、衛生担当者のアドバイスに従い、自己検疫所に入り、国の保健当局の指示に従うことになっている。ラリー・リエパーヤの主催者であるRAイベント、地元の保健当局、FIA COVID-19代表の協力を得て、完全な追跡調査が実施されている。ラリー・リエパーヤCOVID-19プロトコルで義務付けられているように、イベント開催に先立って、すべての接触者が検査を受けており、FIAとユーロスポーツ・イベントは、すべての接触者に陰性であったことを確認している。これらの接触者についても、地元の保健当局の指導のもと、現在、自主隔離の状態にあり、健康状態が監視されている」

 FIAリージョナル・ラリー・カテゴリー・マネージャーのジェローム・ルーセルは、今回の陽性反応は残念な結果ではあったが、ラリーにおけるCOVID-19感染対策の手順が効果的に機能していることを示したと述べている。

「ERC3のドライバーに起きたことは、これまでの手順が有効に機能していることを示している。すべてのルールは競技者とチームの安全のために設定されており、FIAと主催者の連携がうまくいったことを証明している」

 ラリー・リエパーヤは、予定どおりに金曜日の15時からフリープラクティスを開始しており、このあと予選ステージが行われたあと、土曜日から二日間にわたって10SS/175.83 kmで争われる。