ERC2020/04/14

ERC開幕予定のリエパーヤ、延期を発表

(c)ERC

 5月29-31日に予定されていたヨーロッパ選手権開幕戦のラリー・リエパーヤが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって引き起こされたパンデミックを考慮して延期することを発表した。

 今季のERCはすでに3月末に本来の開幕戦として行われる予定だったラリー・アソーレスがCOVID-19の影響で9月へと延期になり、第2戦として予定されていたラリー・イスラス・カナリアスも12月へと延期となったため、ラリー・リエパーヤを開幕戦とする新しいカレンダーが発表となっていたが、残念ながら世界的なパンデミックによって延期される3番目のイベントとなってしまった。

 ラリー・リエパーヤのプロモーターであるRAイベントの代表を務めるライモンズ・ストロックスは、政府の非常事態宣言が5月12日まで延長されたことを受けて、先週の段階で5月末に予定されていたラリー・リエパーヤの準備が困難になったと認めていた。

「安全なラリーを組織することは、常に私たちの最優先事項となる。それは、すべての競技者、観客、そして私たちのスタッフにとって安全なイベントでなければならない。COVID-19によって感染者が増えていたが、数か月前まで世界の情勢は5月末までに正常化するように思われが、感染が拡大を報告するニュースが増えるにつれて、信念は徐々に消えていったよ」とストロックスは語った。

「また、ラリー・リエパーヤはヨーロッパ選手権の一戦であり、ラトビアだけでなくヨーロッパ全体の状況を注視して評価する義務があることも考慮する必要がある。5月にイベントを開催するには、すべての関係者が自宅を離れることが許可されていなければならないが、いまの状況ではすべてのクルーに対して公正な競争を確保できるとは言いがたい」

「現在、私たちはパートナーであるユーロスポーツ・イベント、FIA、ラリー開催都市のリエパーヤとタルシと緊密に協力して、相互解決策を見つけようとしている。イベントの延期日を見つけることができれば、安全なイベントを開催することができるはずだ。それまでは家にいて安全を確保してほしい!」

 ラリー・リエパーヤの延期により、今季のERC開幕戦は6月26-28日に予定されるラリー・ポーランドとなる。