FIAは、来年のジュニアWRC選手権に出場する4人のFIAラリースター・ドライバーを発表した。
テイラー・ギル(オーストラリア)、ロメット・ユルゲンソン(エストニア)、ホセ・アビト・カパロ(ペルー)、マックス・スマート(南アフリカ)は、フォード・フィエスタRally3エボを駆り、2024年のジュニアWRCシーズン全5戦に参戦する。
4人は、Mスポーツ・ポーランドのフォード・フィエスタRally3を駆って、サンマリノ・ラリー(グラベル)、オーストリアのラリー・ウェイツ(ターマック)、スロベニアのラリー・ノヴァ・ゴリツァ(ターマック)、エストニアのサーレマー・ラリー(グラベル)、今月初めのラウジッツ・ラリー(グラベル)で全6戦のトレーニング・プログラムに参加してきた6人のなかから選出されることになった。
次のステージへの選抜は、単純に結果のみに基づくわけではない。ロバート・レイドが委員長を務めるFIAラリースター委員会が、2025年のジュニアWRCチャンピオンを目指すことを前提に、広範な分析に基づいて彼らのパフォーマンスとジュニアWRCでのポテンシャルを審査した。
委員会はまた、フィエスタRally3やジュニアWRC自体の車両を走らせたMスポーツ・ポーランドの代表であるマチェイ・ヴォーダや、FIAラリースター・プロジェクト・リーダーのジェローム・ルーセルをはじめとする運営チームのメンバーからのフィードバックも考慮した。
レイドは次のように語った。「世界的な疫病危機による混乱のなかで、5つのコンチネンタル・ファイナルと女子ファイナルを開催するのは容易なことではなかったが、その結果、世界中の新しい世代の競技者にラリーの親しみやすさを体験してもらうことができ、素晴らしい成功を収めた」
「我々はFIAラリースター・コンチネンタル・ファイナルの期間中、単純なパフォーマンスよりもポテンシャルについて多くの話をした。なぜならば、現在のドライバーのレベルだけを見ているのではなく、来年だけでなく将来にわたってこのスポーツでさらに上を目指せるかどうかを重視していたからだ」
「我々は、ホセ、マックス、ロメット、テイラーの4人のドライバーが必要なポテンシャルを持っていると確信しており、彼らがそれを発揮してくれることを祈っている。FIAジュニアWRCは決して簡単な道のりではないが、Mスポーツ・ポーランドチーム、FIAジュニアWRC機構、FIAロードスポーツ部門のサポートと専門知識により、彼らは次のチャンピオンになるためのプラットフォームを備えている」