Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのチーム代表、リチャード・ミルナーは、今季限りでチームを去るオイット・タナクに対してシーズン2勝をチームにもたらしたことに感謝の意を表すとともに、チームの取り組みを讃えている。
Mスポーツは、第2戦のラリー・スウェーデンで勝利したタナクが選手権をリードするという好調なシーズンのスタートを切っている。しかし、その後は多くのトラブルもあって勝利からは遠のき、シーズン終盤に入ってからやっとチリで2勝目を挙げ、先週行われた最終戦、フォーラムエイト・ラリー・ジャパンでは6位となってシーズンを終えている。
ミルナーはチームの進歩には満足しながらも、タイトル獲りの機会を逃したことに一抹の悔しさを滲ませていた。
「シーズンを通して、2回の圧倒的な勝利と数々のステージウィンを達成したことに、このチームは胸を張ることができる。もちろん、選手権タイトルを狙えなかったことは、残念な要素に他ならないが、WRCで勝つのは簡単なことではない。この場を借りて、スポンサー、パートナー、そしてチームのファンの皆さんにお礼を申し上げたい」と彼は語っている。
「ラリー・ジャパンの終了をもってオイット、マルティン(・ヤルヴェオヤ)が去ることになるのはもちろん残念だが、彼らの決してあきらめない彼らの姿勢、そしてスウェーデンとチリで2度の素晴らしい勝利をもたらしてくれたことに私とチームは感謝したい。彼らの来シーズンの来シーズンの活躍を祈っているよ」
WRC2に目を向けるとミルナーは、フォード、フォード・フィエスタRally2をドライブするアドリアン・フールモーとグレゴワール・ミュンスターに賛辞を送っている。
「アドリアンとアレックス(・コリア)、そしてグレゴワールとルイ(・ルーカ)、双方ともあらゆる路面状況でフィエスタRally2のパフォーマンスを発揮し、チームがシーズンの中で、クルマの性能を向上させるために懸命に取り組んできたことを確固たるものにしてきた」とミルナーは付け加えている。
「彼らのハードワークが成果として、この結果は正にその努力と献身が実を結んだものだ。チームは今やっと、与えられるべく十分な休息をとる時間を得ることになったが、あともう数週間後には2024年に向けた準備に目を向けていかなければない。とにかく今は、今年1年すべての取り組みに、一人残らず、感謝している」