8月13〜15日に世界ラリー選手権として初開催されるイープル・ラリー・ベルギーには10台のWRカー、31台のR5/Rally2カーを含む108台という大きなエントリーがあったことが明らかとなった。
ベルギーでWRC初開催される今季イープル・ラリーは、ベルギー西部のイープル市郊外の伝統的なターマックで金曜日と土曜日をあらそったあと、最終日はベルギー東部に舞台を移してスパ-フランコルシャン・サーキットを中心としたで争われる。最終日に駒を進めることができるのは、上位の90台までとなる。
ドライバーとマニュファクチャラーの両選手権をリードするトヨタGAZOOレーシングWRTは、選手権リーダーのセバスチャン・オジエ、37ポイント差で選手権2位につけるエルフィン・エヴァンス、そして前戦ラリー・エストニアでWRC初優勝を飾ったカッレ・ロヴァンペラの3台をワークスノミネート、TGR WRCチャレンジプログラムの勝田貴元のために4台目のヤリスWRCを用意する。
ヒュンダイ・モータースポーツはオイット・タナクと地元ティエリー・ヌーヴィルのレギュラーメンバーに加えてクレイグ・ブリーンを3台目として起用している。また、ヒュンダイ2Cコンペティションからピエール-ルイ・ルーベが4台目のヒュンダイi20クーペWRCを駆って出場する。
Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームは、2台のフォード・フィエスタWRCを登録、ガス・グリーンスミスとともにアドリアン・フールモーを出場させる。
WRC2選手権には選手権をリードするTOKスポーツのアンドレアス・ミケルセン、2位のTRTワールドラリーチームのマッズ・オストベルグ、さらには3位につけるマルコ・ブラシアがここをスキップしたため、全5台のエントリーとなっている。Mスポーツ・フォードWRTはふたたびテーム・スニネン(フォード・フィエスタRally2)を下位カテゴリーに出場させることになるが、なんといっても今回の注目はヒュンダイ・モータースポーツNがオリヴァー・ソルベルグとヤリ・フットゥネンにステアリングを委ねて2台の新しいヒュンダイi20 N Rally2をデビューさせることだろう。さらにニコライ・グリアジン(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)、Mスポーツ・フォードWRT の2台目のトム・クリステンソン(フォード・フィエスタRally2)もライバルとなる。
WRC3選手権には19台がエントリー、選手権をリードするヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)、ペペ・ロペス(シュコダ・ファビアRally2エボ)、モータースポーツ・アイルランド・ラリー・アカデミーのジョシュ・マクアーリン(ヒュンダイi20 R5)が有力なメンバーとなるが、地元ベルギーからも15台がエントリーしている。
ジュニアWRC選手権の第4戦となるイープルには6台がエントリー、エストニアで優勝を飾って選手権をリードするサミ・パヤリ、ラトビアのマルティンシュ・セスクス、ターマックを得意とするジョン・アームストロングの優勝争いになりそうだ。