2022年のサファリ・ラリー・ケニアは、サバイバルとなった一年前のラリーよりさらにハードになることが予想されている。
月曜日から始まったレッキでは、何人かのドライバーがスタックするなど、一年前より過酷なコンディションとみんなが声を揃えることになった。
昨年のイベントで、わだちの中のフェシュ・フェシュ(きめ細かいパウダー状のグラベル)でスタックしてリタイアとなったカッレ・ロヴァンペラは、初めて走るわけではないため何が待ち受けているのか少しはわかっていると認めながらも、一年前よりもチャレンジングになると語っている。
「何が起こるか、僕らは少しはわかっているよ。でも、レッキを終えてみると、昨年よりもラフで、グラベルはソフトで、フェシュ・フェシュが多いステージになりそうだ。だから、昨年よりもチャレンジングになるだろうね」。
昨年、最終日にサスペンションを壊してリタイアとなったティエリー・ヌーヴィルは、コースのなかに岩だらけのセクションや高速のセクション、あるいはフェシュ・フェシュが時折現れたりするため、リズムをとるのが難しいと語っている。
「正直言って、どのようにアプローチしたらいいのかわからない。快適な高速のステージもあれば、岩やフェシュ・フェシュのセクションがあるため、プッシュするときと、慎重に行くときのバランスが重要になる。良いリズムを見つけ、良いセットアップをするが必要になる」
昨年のサファリ・ラリーで優勝したチームメイトのセバスチャン・オジエも、ライバルたちの言葉を支持している。
「いっそうタフなステージになったよ。昨年よりもステージのコンディションが悪化しているようだ」とオジエは語った。
「新しいセクションはより多くのフェシュ・フェシュが待っている、どう展開するか本当にわからない予測不可能なセクションだ」
グラベル・ラリーは、いつもなら路面がクリーンになった後方のドライバーに有利なイベントだが、シェイクダウンの2回目の走行以降は路面に深いわだちが刻まれ、岩だらけのコンディションとなるセクションもあった。オジエは、後方のスタートが大きなメリットになるどころか、かえって不利になるセクションもあると認めている。
「後方がすべて有利とは限らない。フェシュ・フェシュは、何台かのマシンが走った後に悪化する可能性があるし、ライン上に岩があるリスクも大きくなる」とオジエは語った。
「それにフェシュ・フェシュの区間はダストのカーテンが長いので、早朝はダストが気になる可能性がある。できればスタート間隔に大きなギャップが欲しいところだ」