ポルトガル・ラリー選手権のラリー・テーハス・ダボボレイラが先週末に行われ、チーム・ヒョンデ・ポルトガルのクリス・ミーク(ヒョンデi20 N Rally2)がシェイクダウンで大きなクラッシュに見舞われながらも開幕3連勝を飾ることになった。
ラリー・テーハス・ダボボレイラは2週間後のWRCラリー・デ・ポルトガルに備えたウォームアップとしてヒョンデ・モータースポーツのダニエル・ソルドがヒョンデi20 N Rally1で出場したことでも話題を呼んだが、彼のほかにもニコライ・グリアジンとヨアン・ロッセルの2台のシトロエンC3 Rally2やトークスポーツWRTのシュコダ・ファビアRS Rally2で臨むピエール-ルイ・ルーベが出場、彼らをポルトガル選手権リーダーであるミークが迎え打つことになった。
マシンの修理が無事に終わり、金曜日の2つのナイトステージで8.3秒を築いたミークは、土曜日のオープニングSSでも圧巻のペースをみせてリードを20.6秒へと拡大、SS4のパンクでリードが2.2秒へと減ってしまったものの、そのあとは2つのベストタイムを奪って最終的に後続に11.1秒差をつけて優勝を飾っている。
終盤でロッセルを抜いたルーベが新しいマシンながら2位で続き、WRC2今季初戦のポルトガルに向けて最高の準備を行った。
Rally1カーでの参戦が認められたとはいえ、ソルドはあくまでもゲスト扱いとなり、WRCのステージと同じセクションがあるアマランテ・ステージでの走行は認めなかった。それでも彼は先週、ポルトガルで行われたチームのプレテストとあわせて走行距離を伸ばし、昨年9月にギリシャで開催されたアクロポリス・ラリー以来、7カ月半ぶりのグラベルラリーとなるポルトガルに向けて準備を行っている。
「古き良き友人たちに再会した週末だった」とソルドはソーシャルメディアで語っている。「僕らはいい準備をしてWRCポルトガルに向かうことができる。協力してくれたみなさんに感謝をしたい」