WRC2024/04/30

ブリーン基金のオークション収益は5万ユーロ超

(c)Hyundai

 クレイグ・ブリーン基金によるチャリティオークションがクロアチア・ラリーの期間に開催され、5万ユーロ以上が集まり、ラリードライバーを目指す若者のキャリアに役立てられることになった。

 クロアチア・ラリーに向けたテスト中にブリーンが亡くなってから1年が経ち、ラリー主催者はブリーンの追悼碑の序幕のラリーのスタート前に行ったほか、すべてのラリーカーにはゼッケンと一体となったクレイグ・ブリーン基金のバナーが掲げられていた。

 さらにヒョンデは、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナク、アンドレアス・ミケルセンの3台のi20 N Rally1にアイルランド国旗のトリビュート・カラーを施し、ブリーンに敬意を表し、チャリティ・オークションにいくつかのアイテムを寄贈した。

 クレイグ・ブリーン基金のオークッション代行会社によれば、ブリーンがラリーレジェンド2021で着用したバストス・ラリースーツは6000ユーロ(およそ106万円)、ティエリー・ヌーヴィルの使用済みヘルメットは10010ユーロ(およそ167万円)、オイット・タナクは2023年シーズンのヘルメットは6101ユーロ(およそ101万円)、ダニエル・ソルドが2022年に着用したレーシングスーツは2800ユーロ(およそ47万円)で落札され、オークション総額は51,982ユーロ(およそ865万円)に達し、これら収益はすべてクレイグ・ブリーン基金に寄付されるという。

 また、ヒョンデは10ユーロの応募チケットを購入した方のなかから抽選で1名に、ヒョンデi20 N Rally1に同乗できるチャンスをオークションに出品しており、こちらは30チケットが販売されている。当選者は 5 月 12 日日曜日の WRC ラリー・デ・ポルトガルで抽選のうえで決められることになっている。

 昨年設立されたクレイグ・ブリーン基金は、ブリーンの遺志を継ぎ、若いドライバーのラリーでの成長を支援することを目的としており、アイルランドのJ1000フォレストリーシリーズに参戦する若手ドライバーに資金援助を行っている。

 同選手権に参加するドライバーに提供される賞品は、金銭的な支援から、ブリーンが昨年、ポルトガル・ラリー選手権に参戦したSports & Youチームによるスペインおよびポルトガルのヒョンデi20カップへの参戦サポートまで多岐にわたる。