WRC2024/04/30

ラリー・ポーランドが304kmのルートを公開

(c)M-Sport

 6月27〜30日に6年ぶりにWRCカレンダーに復帰して開催されるラリー・ポーランドが19SS/304.10 kmのアイテナリーを公開した。第80回記念大会として行われる今季も、2014年から2017年にかけてWRCが行われていたときと同じく、マズールィ湖畔のミコライキをホームタウンとしたクラシックなルートで行われる。

 ラリー・ポーランドは2024年のWRCカレンダーにおいて、ラリー・モンテカルロに次いで2番目に古いイベントである。第1回は1921年に開催され、ヨーロッパ選手権(ERC)のラウンドとして数年間開催された後、WRCが誕生した1973年にカレンダーに加わり、アキム・ヴァルンボルトとジャン・トッドがフィアット124アバルトで優勝しているが、その後、ポーランドがWRCに復帰するのは2009年まで待たなければならなかった。

 ラリー・ポーランドはその後、ERCとしての成功を遂げたあと2014年から2017年にWRCとして開催されたが、2015年に観客の制御の問題でFIAからイエローカードを出されたあと、さらに安全性への問題が指摘されたことからカレンダーを外れ、以降はERCの一戦として開催されてきた。

 ラリー・ポーランドは、それに続くラリー・ラトビア、ラリー・フィンランドへと至る夏の北欧諸国における超高速グラベルラウンドの幕開けとなる。

 6月27日(木曜日)の17時にミコワイキ・メインスクエアでセレモニアルスタートが行われたあと、最後のWRCとなっていた2017年と同じくミコワイキ・アリーナで行われる2.50kmのスーパーSSで開幕する。

 28日(金曜日)はスタンチキ(29.40km)、ビエリチュキ(12.90km) 、オレツコ(13.20km)の朝のループのあとミッドデイサービスは設けられず、オレツコのタイヤフィッティングゾーンを挟んで午後のループも同じ3ステージを走り、ミコワイキに戻ったあとコワイキ・アリーナの2回目の走行で締めくくる7SS/113.50kmの1日となる。

 29日(土曜日)は、シフィエンタイノ(18.50km)、ゴウダプ(19.90km)、チャルネ(22.40km)の3ステージのあとミコワイキ・アリーナのスーパーSSの3度目の走行が行われる。ミコワイキのミッドデイサービスのあと、午後も同じ3つのロングステージをリピート、7SS/124.10kmの1日となる。

 30日(日曜日)は、新しいグミナ・ムロンゴーホ(20.80km)、ミコワイキ(11.20km)の2ステージをサービスなしで連続して2回ループする4SS/64.00kmの1日となり、2回目のミコワイキがパワーステージとして行われる。