シトロエン・レーシングは、2019年の世界ラリー選手権においてセバスチャン・ローブをラインナップに加えるために3台目のC3を走らせることへ再び道を開くことになった。
シトロエンは、来季のラインナップについてはセバスチャン・オジエとエサペッカ・ラッピの発表を行なった時には、3台目を準備することはないとしていた。しかし、シトロエンCEOのリンダ・ジャクソンはラリー・デ・エスパーニャでWRC Liveのインタビューにおいて、2019年にローブのために3台目のクルマを用意することは、チームがマニュファクチュアラータイトルを狙う上で現実的な可能性として考慮されていると説明した。
シトロエンはこれまでに8度マニュファクチュアラータイトルを獲得しているが、2012年を最後に栄冠から遠ざかっている。
「我々は選手権タイトルを獲得できると考えている。勝ちたいと思っているのに、最も優れたドライバーの1人を乗せないなんて考えられないわよね」とジャクソンは語っている。
「現在、我々パートナーたちと3台目の可能性について協議を続けており、その可能性を探っている。クルマはその実力があることを十分証明することができたし、そのクルマと今度新たに迎えるドライバーたちとのコンビネーションは我々に成功をもたらしてくれると確信している」
ローブは、今季に予定されていたシトロエンでの復帰プログラムの最後の1戦であるラリー・デ・エスパーニャに勝利したことで、来季についてもパートタイムに限るとしながらも参戦を継続することに興味が増したと明かしているが、結論を下すにはまだ早すぎると語っている。
「セバスチャンはPSAファミリーの一員であり、当然これまでにもセバスチャンとは多くの話し合いを持っている」とジャクソンは語った。
「まだ多くのことが検討中で、我々は、セバスチャンが答えを出してくれるのを待っている」