ペター・ソルベルグは、今週末に英国で開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいてこれまでの20年のモータースポーツキャリアで彼がステアリングを握ってきた代表的なマシンを公開する。
ソルベルグは今季、世界選手権などの第一線の競技からの引退を発表しており、これまで応援してきてくれたファンに感謝するために「お別れツアー」を計画しており、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードはその最初のイベントとなる。
ソルベルグは、彼と家族がステアリングを握ったマシンをガレージから引っ張りだしてこのモータースポーツの祭典で展示することになったと語った。
「僕のお別れツアーが決まったとき、フェスティバル・オブ・スピードは最初からリストのトップにあった。それはグッドウッドが素晴らしいイベントだからね」とソルベルグは語った。
「僕はいつもここに来るのが大好きだし、ここから僕のツアーを始めることができるのはうれしいよ。オジエやラリーの皆が集まるのはとてもクールだし、F1や耐久レースのような他の分野のドライバーもたくさんいる。さまざまな古くからの友人に会うのを楽しみにしているんだ」
ペターがフェスティバル・オブ・スピードに持ち込むマシンとして最初にリストに挙げたのは、2002年のウェールズ・ラリーGBで世界ラリー選手権で初めての勝利を飾ったスバル・インプレッサWRC2002だ。
「持っていっていいマシンがあるとすればこのマシンをおいて他にはないよ。僕のキャリアの大部分はスバルに関連していたし、私は彼らととても多くの良い年を過ごしました。これは、2002年のウェールズ・ラリーGBで初めて世界ラリー選手権に勝ったマシンだった。今でもそのパーティーを覚えているよ」
次に彼が紹介してくれたのは、1995年のノルウェー・ラリークロス選手権で21戦中19勝を飾った自ら製作したボルボ240だ。
「このマシンは1速で110km/hに到達するんだ! 素晴らしくクールだよ! 僕は1995年のシーズンにこのクルマで、ノルウェー・ラリークロス・レースの21戦のうち19戦で勝利した。このマシンを僕ら家族が家の農場の建物で作ったなんて信じられないよ。それを見ても、誰も決してそれを信じてくれないはずさ!」
ソルベルグに2つめの世界選手権タイトルをもたらしたシトロエンDS 3スーパーカーも忘れられない一台だ。
「これも本当に素晴らしい家族の歴史があるマシンだ。僕が2014年と2015年にこのマシンで私の2度の世界ラリークロス選手権タイトルを獲得し、それからオリヴァーは昨年このマシンで最初のラリークロス・タイトルをノルウェー獲得した。それは信じられないほどのマシンだ」
そして、ドライバーとしてではなく、彼がチームとして世界選手権タイトルを獲得することになったフォルクスワーゲン・ポロRスーパーカーも展示され、このマシンをドライビングがフェスティバル・オブ・スピード・コースで披露される。
「僕が2回のドライバーのタイトルを獲得した後、このフォルクスワーゲンのマシンは本当に私のPSRXチームを設立するのを助けたものだ。本当に素晴らしい思い出がある。僕とヨハン(・クリストファーソン)はこのポロでそのあと2年間にわたって選手権を席巻することになったからね」
そして、成長著しい息子のオリヴァーがARA(アメリカ・ラリー・アソシエーション)シリーズで駆っているスバルWRX STIもフェスティバル・オブ・スピードに持ち込まれる。
「スバル・モータースポーツUSAがオリヴァーの スバルWRX STI をフェスティバル・オブ・スピードに持ってきてくれるんだ。このクルマを持っていくのは素晴らしいことだよ。次の世代のソルベルグを示しており、ソルベルグとスバルのパートナーシップが継続していることを示すものだからね」
「他のコミットメントがあったので、僕はここ数年間はフェスティバル・オブ・スピードに参戦できなかったが、再び戻ることができて嬉しいし、オリヴァーと一緒に戻ることも素晴らしい。彼と一緒にイベントに参戦することは、僕にとって本当に楽しみだ」
最近ERCのラウンドで史上最年少の優勝ドライバーとなったソルベルグJrは、ラリー・フォレスト・ステージでも注目の一人となるだろう。彼はアメリカのオリンパス・ラリーで勝利を飾ったスバルWRX STIをドライブする予定だ。また、金曜午後のフェスティバル・オブ・スピードでは、オリヴァーの映画「Born2Drive」も上映される予定だ。