エストニアのASN、エストニア・オートスポーツ連盟は7月24-25日に南部ヴァルガ地域のオテパーを拠点としてラリーDirtFishオテパー・エストニアを開催する。このイベントにはアメリカに本拠をもつDirtFishとワールドラリーチャンピオンのオイット・タナクが支援を行うことが正式に発表されている。
エストニア・オートスポーツ連盟は先週、世界ラリー選手権がラリー・フィンランドで再開される直前にエストニアにおいて高速ラウンドの前哨戦を行うとともに、新型コロナウイルスの流行によってこれまで数ヶ月にわたってストップしてきたラリーシーズンをこのイベントで再開したいと発表していた。
ワシントン州シアトルに拠点を置くDirtFishは、2010年にスティーブ・リマーによってラリースクールとして創業、北米におけるモータースポーツ事業やグローバルなメディア事業など広範囲にわたって展開してきた。
DirtFishはすでにアメリカではラリーやラリークロスのスポンサーを行ってきたが、今回のエストニアにおけるイベントは米国外での初めてイベントへのスポンサードをする機会となるだけでなく、ヨーロッパにおけるロックダウンの解除を祝う初のイベントとして注目を集めることになる。
「これは、DirtFishがポストコロナウイルス時代のスポーツの最前線に立つイベントに参加する機会になる」とDirtFishのリマー社長は語っている。
「新型コロナウイルスは世界中で非常に多くの人々に影響を及ぼし、そしていまも影響を及ぼし続けている。このイベントに参加することについて最初に話し合ったとき、ウイルス感染への対策と全員の安全を確保することに重点が置かれていることを確信する必要があった」
「エストニア・オートスポーツ連盟がラリーを開催できることはわかっているが、ウイルスへの対処は私たち全員にとってまったく新しいものだ。イベントの主催者による細部への計画と注意のレベルはすべてに行き渡っている」
「もちろんそれだけでなく、ラリーDirtFishの目標はラリーファンの顔に笑顔を取り戻すことだ。当然、生で観戦できる観客の数は制限されるが、より広い世界の人たちが心配する必要はない。このラリーを現地で観ることができない人たちにもたらす計画がある。これらの計画は、今後数週間で発表されることになる」
DirtFishは今季からタナクのパーソナルスポンサーとなってきた。彼はDirtFishの支援によって母国エストニアにおいて自身もまた主催チームのメンバーとして新しいイベントの誕生に関わることに興奮を隠せない。
「過去数か月は信じられないほど奇妙なものだった。世界中で大きな変化があり、本当に家族と長い時間を過ごす絶好の機会になったが、今は仕事に戻る方法を計画するときだ」とタナクは語った。
「次のWRCにはどこへ行くことになるのかは発表を待つことになるが、この機会にエストニアでラリーを行うことは素晴らしいことであると同時に非常に重要になる。ここでのスポーツに対する素晴らしいサポートがあり、もちろん僕もラリーDirtFishでできる限りの手伝いをすることになる。僕らはこのイベントを運営するために非常に熱心なチームを持っている。彼らはラリーファンに興奮を取り戻すために懸命に働いている。そして、もちろん僕はファンの前でドライブすることを約束するよ」
ラリーDirtFishオテパー・エストニアは、ラリー・フィンランドの2週間前にあたる7月24-25日を第一希望に計画されているが、8月7-8日への変更をオプションとして計画されている。