WRC2018/12/28

【TOP10-第6位】ソルド+パッドン

(c)Hyundai

 ダニエル・ソルドとヘイデン・パッドンは今季、i20クーペをシェアして交替交替の参戦となったが、それぞれ7戦という限られた出番のなかでヒュンダイ・モータースポーツにとってナンバー2以上の役割を果たすことになった。

 ヒュンダイは今季、悲願のマニュファクチャラー選手権タイトルを奪うべくアンドレアス・ミケルセンのフル参戦の起用を決め、ソルドとパッドンはプログラムの縮小を余儀なくされることになった。

 しかし、二人が選手権で獲得したポイントを合計すれば、それはドライバー選手権4位のヤリ-マティ・ラトバラを上回り、二人がリードしたステージ数はラトバラに迫るものとなった。二人のナンバー3の活躍は、二人併せてではあるが、今季のトップ5を飾るにふさわしいものだった。

 ソルドは2回のリタイアはあったものの残り5戦はすべてトップ5でフィニッシュしており、メキシコとアルゼンチンで2回の表彰台を達成している。パッドンはポルトガルではラリーをリードしている際にクラッシュに見舞われ、腰痛と闘いながらも5戦でトップ5フィニッシュ、トルコとオーストラリアで2回の表彰台を達成することになった。ソルドはメキシコの最終日に気迫の走りをみせてクリス・ミークを逆転して2位でフィニッシュ、トリッキーなコンディションの最終戦オーストラリアではパッドンがノーミスで2位の表彰台を奪ってみせた。それは彼らの意地でもあっただろう。

 ヒュンダイは来季、セバスチャン・ローブと契約、ソルドは8戦の出場のチャンスを更新できたが、完走したすべてのイベントにおいてナンバー2ドライバーを上回るポイントを獲得したにもかかわらず、パッドンはシートを失ってしまった。それでも彼はこれでワールドチャンピオンにむけたチャレンジを終えるつもりはない。「ラリーは僕の血液であり、これは道路にあるバンプの一つにすぎない。ふたたび立て直して、またきっと前進するよ」


■ダニエル・ソルド
生年月日:1983年5月2日(35歳)
選手権ランキング:9位
獲得ポイント:71点
ベストリザルト:2位
優勝回数:0回
2位の回数:1回
3位の回数:1回
表彰台回数:2回
出場回数:7回
ベストタイム回数:10回
リードしたステージの数:9SS
リタイア数:2回
ラリー2の回数:0回
パワーステージ勝利数:0回
パワーステージ獲得ポイント:4点

■ヘイデン・パッドン
生年月日:1987年4月20日(31歳)
選手権ランキング:8位
獲得ポイント:73点
ベストリザルト:2位
優勝回数:0回
2位の回数:1回
3位の回数:1回
表彰台回数:2回
出場回数:7回
ベストタイム回数:6回
リードしたステージの数:2SS
リタイア数:1回
ラリー2の回数:0回
パワーステージ勝利数:0回
パワーステージ獲得ポイント:0点