Raid2023/01/08

アル-ラジがステージ勝利、アッティーヤ首位堅持

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 2023年ダカール・ラリーは土曜日に第7ステージが行われ、トヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル-アッティーヤ(トヨタGRハイラックスDKR T1+)が引き続き首位を堅持、地元サウジアラビア出身のヤジード・アル-ラジ(トヨタ・ハイラックスT1+)が今大会初のステージ勝利を飾っている。

 木曜日の豪雨によってルートの変更が行われ、リヤドからアル-ドゥワディミへと戻る土曜日の333kmの北上ルートが事実上のマラソンステージとなった。オーバードライブ・レーシングのアル-ラジは前日のステージでホイールハブを破損して総合3位から28位へと後退し、ポディウムのチャンスを失うことになったが、第7ステージでは最高の路面コンディションを得たと言える。

 最後尾に近い40番手からスタートしたアル-ラジは、自身3度目となるステージ勝利を果たし、24位へと追い上げて土曜日を終えたが、総合首位から5時間9分もの遅れを少しでも挽回したかったと語っている。

「僕らはアタックした。ナビも良かったね、最高のコドライバーを得たと言えるね! 後方からスタートして、小さな車をすべて追い越すのは簡単ではなかったし、しばしば右往左往したが、僕らは素晴らしい仕事をした。このあとのマシンの整備も問題ない」

 総合トップのアル-アッティーヤは、コースオープナーとなったこの日は堅実なペースに専念したため14番手のタイムにとどまり、総合2位で続くチームメイトのヘンク・ラテガン(トヨタGRハイラックスDKR T1+)におよそ6分近く差を縮められることになった。それでもアル-アッティーヤは総合順位ではまだ1時間1分差という十分なマージンを保っている。

 すでにステファン・ペテランセル(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)は第6ステージのクラッシュでナビゲーターのエドゥアール・ブーランジェは背中を負傷したためリタイアとなったが、同じ場所でクラッシュしたチームメイトのカルロス・サインツ(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)は長時間アシストを待って、どうにかマシンを修理して第7ステージに復帰することになった。

 表彰台のチャンスは絶望的となっているサインツは土曜日、チーム・アウディ・スポーツの最上位となる5位につけていたマティアス・エクストローム(アウディ RS Q e-tron E2 T1-U)のサポートに回ることになった。エクストロームは196km地点でトップに立ったものの、サスペンションを壊してストップ、サインツがスペアのウィッシュボーンやショックを提供して修理を行い、どうにかコースに復帰したが、3時間20分近くも遅れてしまい、19位までポジションを落としてしまった。