イタリア・ラリー選手権の開幕戦ラリー・イル・チョッコでパオロ・アンドレウッチ(プジョー208T16 R5)が優勝を飾ることになった。また、トヨタGAZOOレーシング・チャレンジプログラムで欧州遠征中の勝田貴元(フォード・フィエスタR5)が4位でフィニッシュしている。
ラリー・イル・チョッコは木曜日に行われたナイトステージでヒュンダイi20 R5を駆るアンドレア・ヌチータがベストタイムでラリーをリードして開幕することになった。しかし、彼のリードは長く続かず、土曜日のSS3でタイヤトラブルのため後退、ベストタイムを奪ったアンドレウッチが代わってラリーリーダーに浮上することになった。
アンドレウッチはSS5でもベストタイムを奪って逃げ切りを図るも、アンドレア・クルニョーラ(フォード・フィエスタR5)とシモーネ・カンペデッリ(フォード・フィエスタR5)が激しく追撃する。アンドレウッチは午後のループでも3つのベストタイムを刻み、ラリー・イル・チョッコで6度目の勝利を飾っている。
事前テストでミッコ・ヒルボネンからターマックドライビングのコーチを受けた勝田は、新井大輝(フォード・フィエスタR5)と5位を争っていたが、終盤で猛チャージ、最終ステージではトップタイムからわずか1.3秒遅れの3番手タイムを刻んで総合4位に順位を上げてフィニッシュすることになった。
新井も6位でのフィニッシュを迎えており、二人は2週間後のツール・ド・コルスにむけて万全の準備を整えることになった。
また、優勝候補の一人と見られていたウンベルト・スカンドラ(シュコダ・ファビアR5)はDMACKのグリップ不足に苦しみペースが上がらず、SS5で壁に激突してサスペンションを壊してリタイアとなっている。