WRC2016/09/29

オジエ、コルシカ・シェイクダウンで一番時計

(c)Tour de Corse

 世界ラリー選手権第11戦ツール・ド・コルスのシェイクダウンが木曜日に行われ、フォルクスワーゲン・モータースポーツのセバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が3分51.7秒のトップタイムを叩き出して、母国ラウンドの勝利にむけて好スタートを切っている。

 豪雨によるフルウェット・コンディションに見舞われた昨年とは異なり、今年のラリーウィークは青空とドライコンディションのターマックで始まることになった。ツール・ド・コルスのシェイクダウンは木曜日の朝からバスティア南部の5.40kmのソルボ・オカーニャーノのステージで行われた。

 オジエはシェイクダウン1回目の走行から圧倒的な速さをみせてトップタイム、アブダビ・トタルWRTのクリス・ミーク(シトロエンDS3 WRC)が1.8秒差で続き、ヤリ-マティ・ラトバラとアンドレアス・ミケルセンの前に割り込む2番手タイムで続くことになった。

 2回目の走行でもトップ2の順位は変わらなかったものの、シトロエンでの初ターマック戦に挑むクレイグ・ブリーンがミークから1.3秒差の3番手タイム、ヒュンダイのティエリー・ヌーヴィル(ヒュンダイi20 WRC)も4番手に順位を上げてきた。

 3回目の走行ではタイムを伸ばせないシトロエン勢に対してオジエが自身のタイムを0.9秒上回るトップタイムを記録、そのまま彼がシェイクダウンの一番時計となった。

「秘密はなにもないよ。僕がこのイベントで本気で勝ちたいと思っているだけさ」とオジエは語った。「プレテストではロングステージでいかにタイヤをセーブできるかセットアップを行ってきた。このラリーはドライビングスタイルだけではなくてセットアップも重要になる。毎日長いステージが連続してさまざまなセクションが多いので、リズムを適応させてこのコンディションにうまく合わさなければならない。それは大きな挑戦になる」

 ミークは3回の走行を終え、オジエと同様にこの走行でシェイクダウンを終えることになったものの、それまで6番手タイムと苦戦していたラトバラは、さらに2回の走行を行い、やっと5回の走行でオジエから0.8秒遅れの2番手タイムを記録、ミークをパスしてシェイクダウンを終えることになった。

 シェイクダウンダウンの4番手タイムは、3回目の走行でブリーンをパスしてきたヌーヴィル。ダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)もブリーンと同タイムの5番手につけることになった。

 このあとクルーたちはコルシカ島の西部のアジャクシオへと長距離を移動、夕方のスタートセレモニーを行うことになっており、金曜日の朝8時58分からスタートする本格的な競技を待つことになる。

■シェイクダウンタイム(P1ドライバー)
1. セバスチャン・オジエ 3分51.7秒
2. ヤリ-マティ・ラトバラ 3分52.5秒
3. クリス・ミーク 3分53.1秒
4. ティエリー・ヌーヴィル 3分53.4秒
5. クレイグ・ブリーン 3分54.4秒
5. ダニエル・ソルド 3分54.4秒
7. ヘイデン・パッドン 3分55.0秒
8. アンドレアス・ミケルセン 3分55.5秒
9. オット・タナク 3分56.0秒
10. エリック・カミリー 3分57.0秒
11. マッズ・オストベルグ 3分58.1秒
12. ロレンツォ・ベルテッリ 4分09.2秒