アクロポリス・ラリー・ギリシャのスチュワードは、セバスチャン・オジエが金曜日のオープニングステージのあとで発言したコメントが不適切で配慮を欠いた暴言だったとして、3万ユーロの罰金(2年間の執行猶予付き)を科した。
金曜日の早朝に行われたSS1アノ・パヴリアーニは森のなかでは巻き上げられたダストがなかなか消えず、視界不良のなかで走行したオジエは、3分間の走行間隔に憤って次のようにコメントしていた。「スポーツが学習しないのを見るのは腹立たしい。ダストが舞うのは分かっているのに、なぜか彼らは(スタートのギャップを長くすることに)ノーと言っている。何を考えているんだ? 何もない。クレイジーだよ」
スチュワードの報告書によると、オジエはこの発言について特定の誰をおとしめるためのものではなく、「安全上の問題に関連していたため、その場の勢いで発言した」と説明し、言葉の選び方が誤ったものだったとして謝罪したという。
また、スチュワードの報告書によれば、トヨタのスポーツ・ディレクターを務めるカイ・リンドストロームは、主催者が次のステージでは4分間隔の走行へと変更したことについてオジエが感謝の発言をしたことを考慮するよう求めたという。
しかし、スチュワードは、オジエの発言は、それが特定の誰かに向けてのものでなかったとしても、FIAとその関係者、そして観客、競技者、オフィシャルの安全のためにラリーに従事している現地オフィシャルや数百人のボランティアに直接不利益をもたらすものであると判断し、2年間の執行猶予付きの3万ユーロの罰金を科している。