ERC開幕戦のラリー・ハンガリーが4月12日金曜日に開幕、チェコの新星エリック・ツァイス(シュコダ・ファビアRally2エボ)がキラリセンティストヴァンのスーパーSSで最速タイムを記録してラリーをリードした。
ERCタイトル争いの中心的な存在となると見られていたマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 Rally2)が肺の感染症で入院したため欠場するという波乱のなかラリー・ハンガリーは開幕を迎えることになった。彼はすでに回復モードに入っているが、医者が休養をとるよう命じたため、昨年のラリー・ハンガリーの勝者不在のなかで新シーズンは開幕を迎えている。
暖かくドライなコンディションで行われた2.05kmのステージで1分47秒8のトップタイムを記録したのはツァイスだ。何度かERCでトップ争いを演じながらもこれまで勝利には届かなかった彼は、今年こそ初優勝を目指す。
「楽しかったけど、美しいステージが明日も待っている」とツァイスは笑顔で語っている。
ツァイスからわずか0.1秒差の2番手タイムをマークしたのは、地元ハンガリーのマルティン・ラースロー(シュコダ・ファビアRally2エボ)、さらに0.7秒差でディフェンディングチャンピオンのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20 N Rally2)が続いている。
マティユー・フランセスキ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が4番手、地元ハンガリー出身のミクローシュ・ツォモシュ(シュコダ・ファビアRally2エボ)が5番手、チームMRFタイヤのエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)が6番手で続いている。
MスポーツからERCトップカテゴリーにステップアップするジョン・アームストロング(フォード・フィエスタRally2)は、コンクリートブロックに接触したものの11番手で続き、新しいトヨタGRヤリスRally2を駆るマルティンシュ・セスクスが12番手で続いた。
予選最速タイムを奪ったORLENチームのミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、タイトでコンパクトなステージでジャンクションをミス、ツァイスに4秒遅れの15番手タイムに留まった。
ラリー・ハンガリーは、土曜日の朝、ヘゲシュド・ステージから本格的な戦いがスタートする。