WRC2019/12/17

オストベルグ、C3 WRCのレンタカーで参戦を計画?

(c)Citroen

 マッズ・オストベルグは、シトロエン・レーシングからC3 WRCのレンタルをうけて2020年の世界ラリー選手権数戦に出場することを計画しているとノルウェーとフィンランドの複数のメディアが報じている。

 シトロエンはすでにファクトリーとしては来季のWRCに参戦しないことを決めているが、チーム代表だったピエール・ブダールはプライベーターに対してC3 WRCの売却あるいはレンタルする可能性があることを認めていた。

 ノルウェーの情報筋によれば、ノルウェーのシトロエン販売店であるシトロエン・ノルウェーがオストベルグをサポートしてスウェーデンのほかできる限り多くのイベントでC3 WRCを走らせるための話し合いがあるという。

 オストベルグはシトロエンから参戦した2018年フィンランドで2位に、オーストラリアでは3位となったが、チーム体制の一新によってファクトリーチームのシートを失っている。しかし、彼は2019年はシトロエンC3 R5でWRC2プロに出場するかたわらで、シトロエン・レーシングのためにC3 R5とともにC3 WRCの開発のためのテストをたびたび行い、10月には新しいエアロのハイスピードテストをフィンランドで行っている。

 シトロエンは新しいエアロのアップデートを行うことなく、WRCから撤退することを決めており、このエアロを含めた追加のパーツが必要になる場合にはシトロエンからのホモロゲーション申請が必要になる。

 オストベルグは今季、セバスチャン・オジエがチャンピオンの可能性をもっていれば季最終戦オーストラリアでC3 WRCを駆る計画だったが、それは幻となっていた。シトロエン・レーシングが撤退を発表した日、彼はソーシャルメディアにおいて次のようにコメントしていた。

「11月21日はシトロエン・レーシングにとって悲しい日になった。それは同時にWRCそして僕らにとっても悲しいことだ。チームが1つ少なくなってしまい、シートを見つけるのは困難だが、僕らは諦めない! これで終わりじゃないことを願っているし、ラリーカーに戻るために必要なことは何でもやるよ!」