WRC2019/07/31

カミリーと勝田、新型フィエスタR5のWRCデビュー

(c)Toyota

 エリック・カミリーと勝田貴元は、今週のラリー・フィンランドで、新しいフォード・フィエスタR5をFIA世界ラリー選手権の舞台にデビューさせる。

 カミリーは、このマシンの設計と開発が行なわれちる段階からテストを担当し、そしてベルギーのイープル・ラリーでVIPカーという形で初公開された時もステアリングを握っている。

 Mスポーツ・フォードは当初、ラリー・フィンランドにガス・グリーンスミスとカミリーの二人に新しいフィエスタR5を委ね、2台体制でWRC2プロでデビューさせる計画だったが、エルフィン・エヴァンスがラリー・エストニアで背中を負傷したことでグリーンスミスが代役としてWRカーをドライブすることになった。チームはWRC2プロについてはグリーンスミスの代役を用意することはせず、カミリーのみをエントリーしている。

 カミリーは、これまでに本格的なテストを終え、ラリーカレンダーの中の最も象徴的なイベントであるフィンランドを戦う準備も整っていると語った。

「またMスポーツとともに参戦できることになって感激している。僕のキャリアはここから始まった、そして僕にとって彼らは特別のチームなんだ。2016年当時僕は若く、とても経験の浅いドライバーだった、でも彼らは僕にとてつもないほどのチャンスをくれた、だから僕はこの新しいクルマでこうして再びこの現場に戻ってくることができて本当に嬉しいよ」とカミリーは語った。

「それにまたラリー・フィンランドという舞台に参戦できることになったのも最高に嬉しい。ここは僕の大好きなイベントの一つで、ここの道路は本当にラリーのために作られたようなものだ。ジャンプやカットそしてテクニカルなセクションまで、ラリーカーに乗ることを本当に楽しむたためのすべての要素が揃っているんだ!」

「WRC2プロでの争いは極めて熾烈だ。フィンランド勢はホームでめちゃくちゃ強いからビッグ・チャレンジになることは間違いない。それでも僕たちは力強い結果を出すために自分たちのベストを尽して懸命に頑張っていくよ」

 また、カミリーのほかにもトミ・マキネン・レーシングから出場する勝田もカスタマーの先陣を切って新しいフィエスタR5をフィンランドでデビューさせる。勝田はすでに2週間前のラリー・エストニアでこのマシンをドライブしているが、月曜日に行われたプレイベントテストでさらにマシンのフィーリングが改善したことを報告している。

「いよいよ始まります! WRC屈指の超高速ラリー、ラリー・フィンランド! ラテスト終えましたが、新型フィエスタR5の感触も前回(のラリー・エストニア)に比べて良くなりました! あとは週末を通して、さらに改善していけるよう頑張ります!」