WRC2020/02/13

カールスタッド・スーパーSSがキャンセル

(c)FinnChef/twitter

 ラリー・スウェーデンの主催者は、木曜日の夜にオープニングSSとして行われる予定だった1.90kmのカールスタッド・スーパーSSのキャンセルを発表した。スウェーデンは、当初、19SS/300.84kmで争われる計画だったが、すでに8つのステージがキャンセルされていたことに続いてカールスタッド・スーパーSSが9つめのキャンセル・ステージとなったことで10SS/169.74kmで争われる予定だ。

 ラリー・スウェーデンはこれまで、木曜日の夜、カールスタッドのフェリェスタッド競馬場で行われるスタートセレモニーで開幕、そのまま競馬場に設置されるカールスタッド・スーパーSSでのバトルで4日間の戦いが始まってきた。

 しかし、主催者は明日の開幕を前にこのカールスタッド・スーパーSSをFIAの承認のもとスペシャルステージとして行うことをキャンセルすることを決定、ドライバーたちはスタートセレモニーを行ったあと、このステージをギャラリーのためにシェイクダウン走行を行うこととなった。ステージの名称は、カールスタッド・シェイクダウン2となり、タイムは総合タイムにカウントされないものの、エントラントには走行が義務付けられる。ふだんは2台併走によって争われるステージだが、ここでは1台ずつの走行となる。

 スウェーデンのシェイクダウンは昨年同様に、トースビーに近い7.21kmのスカッラのステージで9時1分から始まる予定だが、このステージはシェイクダウン1として扱われることになり、通常はシェイクダウンでは3回の走行が義務付けられるが、このシェイクダウン1は少なくとも1回の走行の義務へと変更されることになる。

 主催者はカールスタッド・スーパーSSをキャンセルした理由について説明をしていないものの、ラリーのルートのもっとも南に設定されているため、ラリーカーの走行に不適当だとの判断が下ったと見られている。フェリェスタッド競馬場のコースには雪やアイスもなく、路面は凍結していないためラリーカーの走行によって深いわだちができることになると考えられるほか、昨年はこのステージの2回目の走行の際、イン側のコースを走るマシンがコーナーで泥を跳ね上げ、アウト側を走るマシンは泥で汚れたフロントガラスで視界を奪われて危険な走行を強いられていたことが報告されている。