2008年以来、9年ぶりにアジア-パシフィック・ラリー選手権(APRC)ラウンドがキャンベラに帰ってくることになった。
APRCとオーストラリア・ラリー選手権(ARC)の一戦だったインターナショナル・ラリー・オブ・クイーンズランドのキャンセルは関係者に強い衝撃を与えたものの、オーストラリア・モータースポーツ連盟(CAMS)は月曜日、キャンベラ・ラリーをAPRCの代替えイベントとすることを発表した。
ラリー・オブ・クイーンズランドは1968年から2015年まで、ブリスベンのスポーツカークラブ主催し、それ以降はCAMSに運営が引き継がれてきた。しかし、クイーンズランド政府とのスポンサードに関する契約条件を満たせなかったことからCAMSはクイーンズランドでのイベントの開催を断念、10月13〜15日にARCの一戦として予定されるナショナル・キャピタル・ラリーをキャンベラ・ラリーとしてAPRCのオーストラリア・ラウンドとして代替え開催にむけて検討していると噂されていた。
しかし、ラリー・オブ・クイーンズランドは、APRC開幕戦としてニュージーランドで行われるラリー・オブ・ワンガレイに続いてオセアニア・ラウンドの第2戦として5月26〜30日に開催されるスケジュールであり、そのあと選手権の戦いはアジアへと舞台を移す予定だったため、ラリー北海道と最終戦のラリー・オブ・インドの間に新しいイベントとしてキャンベラ・ラリーをAPRCカレンダーに追加することはロジスティックスのうえでもほぼ不可能だという懸念がされていた。だが、CAMSはキャンベラ・ラリーの開催スケジュールをラリー・オブ・クイーンズランドが当初予定された5月26〜30日に変更することで対処することになったと発表した。
キャンベラは1999年から2008年までAPRCのホストタウンだったため、ナショナル・キャピタル・ラリーの主催者代表のマルティン・ホルバートンはこのイベントをインターナショナル・イベントにすることが数年来の悲願だったと語った。
「競争相手が多く、キャンベラにAPRCが戻ることは我々と地域のコミュニティとの数年来にわたる仕事の集大成によるものだ。コッターとコウエンのフォレストのグラベルはキャンベラにおけるベストのステージでのイベントであることを保証する」
ナショナル・キャピタル・ラリーのAPRCカレンダー昇格については、ワールド・モータースポーツ・カウンシル(WMSC)の承認を待って正式に決定する。