ERC2023/05/20

クリオRally3とフィエスタRally3エボと初対戦へ

(c)ERC

 この週末に開催されるヨーロッパ選手権第3戦のラリー・ポーランドでは、新しいルノー・クリオRally3がERCデビューを果たし、フォード・フィエスタRally3エボとの国際舞台における初対戦に注目が集まることになりそうだ。

 Mスポーツ・ポーランドのフィエスタRally3は、FIAグループRally3技術規定に基づいて製作された最初のラリーカーとして2021年にFIAホモロゲーションを取得、5月には進化バージョンとなる新しいフィエスタRally3エボが前戦のERCラリー・イスラス・カナリアスで実戦にデビュー、ジョン・アームストロングがERC3優勝を果たしている。

 Mスポーツ・ポーランドの新しいフィエスタRally3エボは、すでに一足先に前戦のERCラリー・イスラス・カナリアスで実戦にデビュー、ジョン・アームストロングがERC3優勝を果たしている。

 一方、ルノー初の4WDラリーカーとなるルノー・クリオRally3は今年の4月にFIAホモロゲーションを取得、ルノー・カスタマーレーシングから誕生したマシンはすでにフランスやイタリアの各地でプライベーターによって参戦を果たしており、今回のポーランドではアルゼンチンのパウロ・ソリアがステアリングを握ってポーランドの高速グラベルでERCデビュー戦を走る。

 ソリアは昨年のERCで併催されたクリオ・トロフィーbyトークスポーツWRTにルノー・クリオRally5で出場し、4勝を飾ってシリーズを制しており、今回のクリオRally3によるERCデビューはその褒賞の一部となる。

 79回目の開催を迎えるラリー・ポーランドには81台がエントリーしており、そのうち56台がERCに出場する。選手権リーダーのヘイデン・パッドン(ヒョンデi20N Rally2)、ERCチャンピオンのエフレン・ヤレーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)、MRFタイヤ・ディーラーチームのマッズ・オストベルグ(シトロエンC3 Rally2)といった強力なメンバーのほか、チームMRFタイヤのマルティンシュ・セスクス(シュコダ・ファビアRS Rally2)や2年連続勝利を狙う2度ポーランド王者に輝いたミコワイ・マルツィック(シュコダ・ファビアRS Rally2)や昨年のポーランド王者であるトム・クリステンソン(シトロエンC3 Rally2)もトップ争いに加わってくることになると予想されている。

 また今季のERC開幕戦ラリー・デ・ファフェでは最終ステージでパンクをするまでトップを走っているミッコ・ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRally2エボ)も注目のエントラントの一人だ。

 さらにトヨタGAZOOレーシングWRCチャレンジプログラム2期生の大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀もルノー・クリオRally4でERCデビューを果たすことになっており、マックス・マクレー(オペル・コルサRally4)も同じくERC4カテゴリーに挑むことになっている。