WRC2024/04/22

グリアジン、クロアチアでWRC2今季初勝利

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 ニコライ・グリアジン(シトロエンC3 Rally2)がチームメイトのヨアン・ロッセル(シトロエンC3 Rally2)に38.2秒差を築いてクロアチア・ラリーでWRC2優勝を果たした。

 グリアジンは、チームメイトのロッセルに39.5秒差をつけて迎えた日曜日、大きなリスクを負うことなく残りの4ステージに臨み、今季初優勝を飾ることになった。2021年にWRCとして初開催以降、シトロエンのマシンはここで4年連続での勝利を飾ったことになる。

「本当にうれしい。特にイベント前に行ったすべての作業を考えると、とてもいい気分だ」とグリアジンは語った。

「とくにチームに感謝したい。彼らは決して僕のスピードを落とさず、僕をプッシュし続けてくれた。このペースを保つことができたので、これをもっと頻繁にこれを繰り返す必要がある。このフィーリングを覚えておかなければならない」

 トップ2からは2分20秒以降も引き離されたとはいえ、残された3位表彰台をめぐる争いは激しいものとなった。ペペ・ロペス(シュコダ・ファビアRS Rally2)がニコラス・シアマン(ヒョンデi20 N Rally2)に対して10.8秒をリードして迎えた日曜日、シアミンは猛然とプッシュを試みたが、SS17でスピンを喫して表彰台獲得はならなかった。

 2022年WRC3チャンピオンのラウリ・ヨーナ(シュコダ・ファビアRS Rally2)は、WRC2で初となるトップ5フィニッシュを達成するかに見えたが、SS18でタイヤ交換を余儀なくされている。これで6位に後退し、2年前のアクロポリス・ラリー・ギリシャ以来の参戦となるエイヴィンド・ブリニルドセン(シュコダ・ファビアRS Rally2)が5位でフィニッシュしている。

 新しいアップデート仕様のエンジンを搭載するヒョンデi20 N Rally2で出場したエミル・リンドホルムは、この週末に何度か見舞われたパワーを失う問題が日曜日も続いたが、どうにか7位でフィニッシュした。