ERC2018/08/24

グリアジン、ERCチェコの予選で一番時計

(c)ERC

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 FIAヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)第6戦バルム・チェコ・ラリー・ズリンの予選ステージが24日金曜日に行われ、ERCジュニア・アンダー28選手権のフロントランナーであるロシアのニコライ・グリアジン(シュコダ・ファビアR5)がシュコダ・モータースポーツのヤン・コペツキ(シュコダ・ファビアR5)を0.047秒上回るトップタイムをマークして好スタートを切った。

 ターマックで争われるチェコ伝統の一戦、バルム・チェコ・ラリーは金曜日の朝、ズリン郊外の4.71kmのコマーロフ・ステージで行われた予選ステージで幕を開けた。2回のフリー走行のあと3回目の走行が予選となるが、夜の雨でやや湿ったコンディションで始まった1回目の走行でトップタイムを奪ったのはヒュンダイ・モータースポーツのダニエル・ソルド(ヒュンダイi20 R5)、それに負けじと2回目の走行ではバルム・チェコ・ラリーで7度目の勝利が期待されるコペツキがトップタイムをマークすることになる。

 しかし、3回目の予選ステージでは路面がかなりかわき出したもののこれまでの走行によって路面にグラベルがかき出されたトリッキーなコンディションとなるなか、それまでペースをつかむのに手間取ったグリアジンが最速タイムをマーク、フリー走行でのコペツキの最速タイムを破れなかったものの予選では優勝候補のコペツキを破り、予選最速ドライバーとなった。

 3年連続のバルム・チェコ・ラリー勝者のコペツキはソフトタイヤを選択したが雨の予想が外れたために上昇する路面温度に悩まされて2番手、ERCジュニアU28で選手権をリードするドイツのファビアン・クライム(シュコダ・ファビアR5)が3番手で続くことになった。

 2年連続でここでコペツキと白熱した優勝争いを展開してきたロシアのアレクセイ・ルクヤヌク(フォード・フィエスタR5)も雨の予想のもとでチョイスしたソフトタイムに苦しんで4番手、ソルドはダーティな路面でスピンしたため、グリアジンから1.150秒遅れの5番手のタイムにとどまっている。

 ERCジュニアU27は、オーストリアのサイモン・ワグナー(プジョー208 R2)が、選手権リーダーのマルティンシュ・セスクス(オペル・アダムR2)を押さえる印象的な速さをみせてトップタイムをマークしている。

 バルム・チェコ・ラリーは、今夜、ズリンでのセレモニアルスタートでオープニングレグの走行順を選ぶセレモニーを行ったあと、スーパーSSズリンの市街地ステージで開幕することになっている。