WORLDWIDE2022/04/14

グリアジンが活動を再開、クロアチア準備戦に勝利

(c)Rally Vipavska dolina

 ニコライ・グリアジンは、母国ロシアによる隣国ウクライナへの軍事侵攻にともないラリー活動を控えてきたが、先週末にスロベニアで開催されたラリー・ヴィパーヴァスカ・ドーリナへ参戦、来週のクロアチア・ラリーに向けた準備を行った。

 FIAは3月初旬、ロシア人とベラルーシ人の競技者のFIA選手権への出場について、そのイベントの開催国のモータースポーツ連盟が出場を承認した場合には、ロシアとベラルーシの国旗を表示しないなど特定の条件下においてイベントに出場できることを認めたが、グリアジンは3月12〜13日に行われたERC開幕戦ラリー・セーハス・ダ・ファフェ・エ・フェルゲイラへの参戦を取り止めていた。

 グリアジンは、2月のラリー・スウェーデン以来、ラリーを走っていなかったが、4月8〜9日に開催されたラリー・ヴィパーヴァスカ・ドーリナには、彼が7年前、18歳のときに競技活動をスタートしたラトビアのドライビングライセンスでの出場が認められている。

 グリアジンはこのイベントにトークスポートWRTのシュコダ・ファビアRally2 エボで参戦、当初12ステージで構成されていが、最後のループを前に雪が降ってきたため、3ステージがキャンセルされたが、クロアチア・ラリーでも対戦することになるチェコのエリック・ツアイス(フォード・フィエスタRally2)に33.9秒差をつけて優勝を飾っている。

 グリアジンは、クロアチア・ラリーにはロシアの国籍ではなく「ANA」(Authorised Neutral Athletes)という中立的な立場でエントリーしている。