ハンガリー出身のルカーシュ・コルネルは、イタリアの英雄ジジ・ガリとGG RXチーム・ハンガリーから2017年のFIA世界ラリークロス選手権に参戦する。
コルネルは、昨シーズンの世界RX選手権でガリがラトビアとドイツで駆ったキア・リオ・スーパーカーで、今年の世界RXにフル参戦する。いっぽう、ガリは2台目のリオ・スーパーカーが完成次第、限定的にイベントに参戦する。ガリの今季最初の参戦は、5月のベルギーのメテとなる予定だ。
「クスクス」という愛称をもつコルネルは、以前、ジュニア世界ラリー選手権をドライブした経験を持つ。昨シーズン、ラリーからラリークロスに転向し、スピーディモータースポーツがプリペアするフォード・フォーカス・スーパーカーでヨーロッパRX選手権に参戦、開幕戦のベルギーで4位に入り、総合13位で選手権を終えている。すでにGG RXチームのリオ・スーパーカーのテストを行なったコルネルは、ガリとのプログラムが始まることに興奮を抑えられないでいる。
「僕たちがジジと話し合いを始めたのは、昨年のラトビアだ。最初の瞬間から、彼はとても感じが良くフレンドリーだった」とコルネルは語った。
「僕は言葉を見つからなかったよ。僕が子供の頃から尊敬していた人物が、僕のパートナーとなる可能性を持って目の前に座っているなんて、信じられないことだったからね」
WRCで表彰台を獲得した経験を持つガリは、2014年に自身の母国ラウンドとなる世界RXのイタリア・フランチャコルタでラリークロスデビューを果たし、オルスベルグMSEのフォード・フィエスタをドライブしたが、惜しくもファイナル進出を逃した。彼は1年後、ダニシ・エンジニアリングの組み立てたキア・リオで同じイベントに参戦したが、急遽スタートに間に合わせるプログラムだったために、エンジンのトラブルによって再び阻まれてしまった。
GG RXチームは、パッケージの見直しを行い、1年後にラトビアとドイツのラウンドで堅実な走行をみせ、ファイナルは逃したものの、キア・リオのパフォーマンスが向上していることを証明している。
「ルカーシュが僕のチームメイトになることを誇りに思う」とガリは語った。
「初めて会った時から、僕は彼のモチベーションと献身にとても感心した。彼の人柄に感化されて、僕やチームもベストを尽くすことが出来るだろう」