WRC2023/09/17

ジャパン名物・旧伊勢神トンネルの舗装が完了

(c)Rally Japan/MOSCO

 ラリー・ジャパン主催者は、旧伊勢神トンネルの舗装工事が完了したことをソーシャルメディアで報告した。

 旧伊勢神トンネルは、11月16日から19日にかけて今季WRC最終戦として行われるフォーラム8ラリー・ジャパンの金曜日に2回の走行が行われるイセガミ・トンネル(23.60km)の名前の由来となった全長350mのトンネルだ。

 昨年のラリー・ジャパンでオイット・タナクが旧伊勢神トンネルを駆け抜けるシーンを撮影した幻想的な写真が、『2022年WRCのデジタルフォトグラフ・オブ・ザ・イヤー』に輝いたことでもわかるように、旧伊勢神トンネルはラリー・ジャパンのシンボルとして世界的に知られる存在となっている。

 しかし、旧伊勢神トンネルは未舗装のままであり、一部の古い舗装も剥がれて傷んでいたため、昨年のイベントではトンネル内に堆積した土埃が舞い上がったため多くのドライバーが視界に悩まされてスローダウンを強いられている。また、路面がとくに荒れたトンネル出口付近は天井からの水漏れも重なり、出口の先に待ち受ける右コーナーに向けたブレーキングゾーンは非常にスリッパリーになっており、WRC2のタイトルを争っていたカイエタン・カイエタノヴィッチがクラッシュでリタイアとなっていた。

 ラリー・ジャパン主催者は16日、旧伊勢神トンネルの舗装工事が完了したことを報告するとともに、2カ月後のラリーに向けてステージの無線環境の確認と改善のための工事などの準備が順調に進んでいることを伝えている。