Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのテーム・スニネンがラリー・フィンランドで魅せた息をのむような走りが評価されて、2018年のFIAアクション・オブ・ザ・イヤーを受賞した。
7日夜にロシアのサンクトペテルブルグで開催されたFIAガーラでは、6年連続でワールドチャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエとジュリアン・イングラシア、参戦2年目でマニュファクチャラータイトルを獲得したトヨタGAZOOレーシングWRTのトミ・マキネン代表をはじめ、2018年に誕生したFIAワールドチャンピオンたちにトロフィーが授与されるとともに、いくつかの特別賞が贈られている。
FIAアクション・オブ・ザ・イヤーは、すべてのモータースポーツのなかから、今季もっとも印象に残った一瞬のパフォーマンスをみせたドライバーに贈られる特別賞であり、昨年のラリー・デ・ポルトガルでエサペッカ・ラッピがみせた豪快なジャンプに続いて世界ラリー選手権のアクション・モーメントが2年連続でこの栄誉を受けることになった。
スニネンは母国ラウンドの初日、ポディウム圏内でのパフォーマンスをみせているなか、アーネコスキ・ステージの最終コーナーでワイドになってスライド、後輪をディッチに落としてまるでボートのようにフロントが浮き上がった状態であわや大クラッシュかと思われながらも見事なコントロールでゴールしている。
スニネンは、今週末は、イタリアで開催されているモンツァ・ラリーショーに出場しているため受賞会場にはいなかったが、この報せを喜んでいる。
「アーネコスキのステージでの大きなスライドが、FIAアワードを受賞することになった。この特別賞にノミネートするつもりはもちろんなかった。たまたま賞になったわけだが、投票してくれたみんなありがとう!」とスニネンは語った。