WORLDWIDE2016/08/30

スバルUSAのヒギンズ、6年連続アメリカ王座を獲得

(c)Subaru Rally Team USA

 8月26〜27日にアメリカ・ミネソタ州で行われたオジブワ・フォレストラリーで、スバル・ラリーチームUSAのデビッド・ヒギンズとクレイグ・ドリュー(スバルWRX STI)が再び表彰台のトップの座につき、2016年のラリー・アメリカ選手権の王座を事実上決めることになった。

 ラリー・アメリカ選手権第7戦のオジブワ・フォレストラリーの初日、トップスタートのヒギンズにとっても路面の掃除との戦いとなったが、後続のマシンも巻き上げられた激しいダストのなかで苦しい戦いを強いられることになった。初日を終えて、ヒギンズは1分47秒をリード、チームメイトのトラヴィス・パストラーナとロビー・デュラントのコンビが後に続く展開となった。

 ラリー2日目は、コロコロと変わる天気によって、ステージごとに路面コンディションが変化し、ドライバーたちは皆、用心深いドライブを余儀なくされた。午後はいくつかの気象警報が発令され、ステージのある地域では、硬貨大の雹が降ったことが報告された。だがドライバーたちにとっては、朝の雨のおかげでダストが早々に収まったことが一筋の希望の光となった。

 ドライバーたちを悩ませていたダストがもはや問題ではなくなると、オジブワ・フォレストラリーのデイ2は競争が激化するかに思われた。しかし残念ながら、パストラーナは、1回目のループでマシンをスライドし、木にヒットした。彼らは各ステージで2位を獲得し、このクラッシュがほとんどペースに影響を与えないことは明確だったが、しかし、ラリー・アメリカの関係者は、安全上の理由から彼らが続行することを許可しなかったため、彼らはサービスに戻ったときに敢えなくリタイアとなった。

 これで選手権2位のトロイ・ミラー(スバルWRX STI)が2位に浮上することになったものの、ヒギンズとドリューはシーズンの集大成となる今季4度目の勝利によって、計算上、10月の最終戦レイク・スペリオル・パフォーマンスラリーを待たずに今季のラリー・アメリカ選手権のチャンピオンを決め、6年連続で王座を獲得することになった。