WORLDWIDE2023/10/17

セメナックがLSPR優勝、ARAを全勝で締めくくる

(c)subaru.com/rally

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 苦闘の末に獲得したアメリカでの初タイトルから12カ月、ブランドン・セメナックは、レイク・スペリオル・パフォーマンス・メモリアル・ラリー(LSPR)で再びスタートからフィニッシュまでをリードして勝利し、圧倒的な強さで全8戦で争われたアメリカン・ラリー・アソシエーション(ARA)選手権を完全制覇した。

 スバル・モータースポーツUSAのセメナックとコドライバーのキートン・ウィリアムズは今季開幕戦のスノー・ドリフト・ラリー以降、負けなしの6連勝を飾って、すでにニューイングランド・フォレスト・ラリーで2年連続のARAチャンピオンを決めている。さらに彼は新型スバルWRXでのデビュー戦となった前戦オージブウェ・フォレスト・ラリーでも全ステージを制覇して7勝目を飾って、ミシガンで行われる最終戦LSPRを迎えていた。

 セメナックの圧倒的なパフォーマンスはここでもある程度予想されていたが、土曜日の危険なウェットでスリッパリーなステージでもその走りが揺るぐことはなく、17ステージ全てを制し、RC2クラス・チャンピオンであるパトリック・グルシュカ(ヒョンデi20 R5)に8分6秒差をつけて圧勝した。

「今年は素晴らしい年だった。スバルと関係者全員に感謝したい。マシンは新しいマシンも以前のマシンも含めて、今シーズンはとても信頼できるものだった。それはすべての技術者とチーム関係者のおかげだ」とセメナックは語った。

「ここに来て、シーズンを最高の形で締めくくりたいと考えていた。僕のコドライバー(のキートン・ウィリアムズ)については、いくら称賛してもしきれない。ここは厳しいイベントで、素晴らしい道もあったが、同時にトリッキーな道もあった」

 ARA最終戦の大きな話題は、今年の1月にスノーモビルの事故で亡くなったケン・ブロックの娘リアが、フォード・エスコートRSコスワース4x4で4輪駆動ラリーデビューしたことだ。

 17歳のリアは、3つのステージを終えて総合4位につけるパフォーマンスを見せていたが、朝のループの最後のステージを前にエンジンがかからなくなってしまうトラブルが発生。彼女はエンジンを再スタートしようとしたところ、カムベルトが断裂、エンジンに深刻なダメージが発生したため、残念ながらリタイアとなってしまった。