ダニエル・ソルドは、親友でありチームメイトだったクレイグ・ブリーンの突然の死に苦しみ続けている。ヒョンデのファクトリーにいた彼は、クロアチア・ラリーにむけて完全な準備が完了していたブリーンのマシンがカバーで覆われるのを見て、ありえないほど辛かったと告白した。
木曜日に起きたブリーンの悲劇的な運命は、世界ラリー選手権の関係者、ラリーファンに大きな衝撃を与えた。なかでも大きなショックを受けているのは、長年にわたって彼とともに戦っていたチームメイトやメカニックだ。
今季、2年ぶりにヒョンデに復帰したブリーンは、i20 N Rally1でのデビュー戦となったラリー・スウェーデンで2位という素晴らしい成績を収めることに成功した。サードカーをソルドとシェアして、およそ半数のイベントに出場する予定だったが、Mスポーツ・フォードで見舞われたスランプが終わり、やっと明るい未来がこれから先に待っているかのように見えた。
クロアチア・ラリーの事前テスト中にブリーンが道路を外れた際、道路脇の木製フェンスの柱が窓を破って運転席側に飛び込んでしまったと伝えられている。
ソルドは、いつも側で笑っていたチームメイトが残酷な原因で亡くなったことにショックを受けていた。
「誰か、この悪夢から僕を目覚めさせてくれ。数時間前に電話がかかってきたが信じられない。君が永久に僕たちのもとを去ったなんて・・・」とソルドは木曜日に自身のInstagramに書き込んだ。
「今、僕は君のクロアチアのマシンがセットアップされているドイツのファクトリーにいる。ありえない! なんだよあの棒は!」
夜になっても悲しさで眠れるはずはなかったのだろう。ソルドは、朝一番にふたたび抑えられない気持ちをツイートした。
「僕の頭から君のことを追い出すことは不可能だよ。人生は本当に残酷で辛いものだ。そして、君はなんと馬鹿げた出来事で逝ってしまったんだろう。昨日、ファクトリーでメカニックが君のマシンにカバーをかけるのを見て、本当に辛かった。窓には君の名前が書いてあったのにね。本当につらいよ、友よ・・・」
「君は誰にでも愛されていた。あの笑顔でいつもクルマとラリーについて熱っぽく話していた君のことをいつまでも忘れられないだろう。君はクルマのことなら何でも知っていたし、こんなにもラリーカーのドライブに情熱を持っている人に僕は会ったことがなかったよ。安らかに、クレイグ、君のことを愛しているよ」