WRC2020/12/19

ソルベルグがヒュンダイと2年契約、WRC2参戦へ

(c)Hyundai

 ヒュンダイ・モータースポーツは、19歳のオリヴァー・ソルベルグとの2年契約を発表、彼はチームメイトのオーレ・クリスチャン・ヴェイビーとともに2021年のWRC2にヒュンダイ・モータースポーツNから参戦する。

 昨年、17歳という史上最年少のERCウィナーに輝いたソルベルグは、今季はラリー・エストニアでWRC3に初優勝し、ERCでは総合タイトル争いをした末に惜しくも選手権2位となったが、ERC1ジュニアのチャンピオンに輝き、その将来性を強く印象付けている。

 ヒュンダイによれば、ソルベルグは来季、ヴェイビーとともにWRC2に参戦し、最初はヒュンダイi20 R5を駆り、シーズン半ばにニューマシンのヒュンダイi20 N Rally2にスイッチして参戦する。

 ヒュンダイ・モータースポーツのチーム代表を務めるアンドレア・アダモは、オリヴァーがソルベルグ家出身だからではなくその実力と将来性があったからこそ契約したと強調した。

「我々はオリヴァー・ソルベルグをヒュンダイ・ファミリーに迎え入れ、今年すでに一緒に仕事をしたオーレ・クリスチャン(・ヴェイビー)とともに来季を迎えることができることを嬉しく思う。2人とも刺激的な才能を持っており、間違いなく注目すべき存在になる」とアダモは語った。

「オリヴァーはもちろん、とても有名な名字を持っているが、彼はエストニアでのWRC3での優勝のような結果を残し、すでに自分自身の実力を証明し始めている」

「ヒュンダイのカスタマーレーシング部門は、この厳しい一年、世界中のカスタマーに競争力のあるラリーマシンを提供するために奮闘してきたので、2021年の世界選手権のステージで、このような野心的なドライバーが活躍を見せてくれるのか期待している」

 ソルベルグはヒュンダイでの新しいチャレンジが、将来、チームからトップカテゴリーに挑戦するための足がかりになることを期待している。

「ヒュンダイ・モータースポーツに加わることができて信じられないよ。Wこのようなチームの一員になることはエキサイティングでスリリングだし、皆から学ぶことができる素晴らしいチャンスだよ」

「来年のWRC2のフルキャンペーンの一環として、i20 R5とi20 N Rally2をドライブすることを楽しみにしているし、勝つというメンタリティーと、世界のヒュンダイを代表するという重要な責任を持ってチャンピオンシップに臨むつもりだ。このコミットメントによって、将来、僕にとってさらに大きなチャンスへの扉を開くことを願っているよ」

 ソルベルグとヴェイビーの参戦イベントは後日発表されることになる。また、当初からソルベルグとともに新たにヒュンダイに加入すると見られていたヤリ・フットゥネンについても、ヒュンダイはサポートを約束することを公式に発表している。

 フットゥネンは今季、ヒュンダイi20 R5を駆ってポーランド・ラリー選手権とWRC3選手権の二冠に輝いており、ヒュンダイ・モータースポーツは、来シーズンの彼の参戦プログラムについても後日明らかにするとしている。