WRC2019/02/18

タナク、スウェーデン勝利で初の選手権リーダーに

(c)Toyota

 トヨタGAZOOレーシング・ワールドラリーチームのオイット・タナクが、ラリー・スウェーデンで初勝利を飾って初めてドライバーズ選手権のリーダーに立つとともにチームもマニュファクチャラー選手権の首位に立つことになった。

 土曜日を終えて54.5秒差を築いたタナクは、最初の2つのステージを注意深く走って、スタッドタイヤを温存し、最終のパワーステージでは2番手タイムの選手に3.5秒差をつけるベストタイムを記録、ボーナスの選手権ポイントを5点獲得し、完璧な勝利を飾ることになった。

 タナクは今回がスウェーデン初優勝であり、初めて選手権をリードする立場になりました。また、チームにとってはWRC復帰初年度の2017年以来、2回目のスウェーデン制覇によってマニュファクチャラー選手権のリーダーを1ポイント差ながらヒュンダイから奪い返すことになった。

 タナクは、エストニア人ドライバーとして初めてWRCウィナーとなったマルコ・マルティンでさえ成し遂げられなかったスウェーデンの勝利を喜んだ。

「最高の勝利だよ。僕はマルコ(・マルティン)がここで勝つためにどれほどプッシュしたか知っている。そして彼は一度、非常に惜しかった。だから僕たちがついにそれを成し遂げたことがとても嬉しいよ」とタナクは語った。

「僕らにとっては金曜日が鍵で、あのような路面コンディションでタイムロスを最小限に抑えなくてはならなかった。土曜日は良いリズムを保ち、ミスをしないように走るだけで十分でした。そして、今日はパワーステージのためにタイヤを温存し、パワーステージでは思い切りプッシュした。自分でも良い走りができたと思うし、全てがうまく進んだのでリラックスしてドライブする事ができた。我々のチームは本当に強く、だからこそシーズン序盤に良い結果を得られたのだと思う。このチームに勝利をもたらすことが出来たことを誇りに思う」

 チーム代表のトミ・マキネンは次のように述べている。

「今シーズン2戦目で優勝し、両選手権をリードするなど素晴らしいラリーになった。オイットは週末、誰よりも速く、このような難しいコンディションでどのように走ったら良いのかを皆に示した。彼は今、本当に強いドライバーだと思うし、タイトルを取るために集中していた20年前の自分を見ているようだ。クリス(・ミーク)とヤリ-マティ(・ラトバラ)にとっては困難な週末になったが、彼らもまた我々のクルマのスピードと、信頼性の高さを証明してくれた」