Raid2020/01/13

ダカール後半戦、サインツがリードを10分に拡大

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 2020年のダカール・ラリーは12日、後半戦の最初のステージとなる第7ステージが行われ、Xレイド・チームのカルロス・サインツ(MINIジョンクーパーワークス・バギー)が3つめのステージ勝利を獲得、2位につけるトヨタGAZOOレーシングのナッサー・アル‐アッティーヤ(トヨタ・ハイラックス)との差を10分へと拡大した。

 ダカールは土曜日の休息日を挟んで、リヤドからワディ・アド・ダワスリに向かう今大会で最も長い546kmの第7ステージで再開することになった。この日の朝、2 輪クラスで2015年ダカール準優勝のパウロ・ゴンカルベスが死亡する事故が発生、ダカールに暗い影を落とすことになったものの、戦いは続行され、7分48秒差の2位につけるアル‐アッティーヤが序盤からスパート、106km地点ではサインツに1 分30秒近い差をつけてステージをリードする展開となった。

 しかし、中盤を過ぎたあたりからサインツはペースアップ、321km地点では18秒逆転してトップに立ち、最終的にアル‐アッティーヤに2分12 秒差をつけてステージ勝利を獲得することになった。これでサインツのリードは10分ジャストとなり、3度目のダカール勝利に向けて重要な一歩を踏み出すことになった。

 Xレイド・チームのステファン・ペテランセル(MINIジョンクーパーワークス・バギー)はチームメイトのサインツから19分遅れ、アル‐アッティーヤから9分13秒遅れの総合3位をキープ、ヤジード・アル‐ラジ(トヨタ・ハイラックス)は、ペテランセルから24分あまりも遅れた4位で続いている。

 5位にはオーランド・テラノヴァ(MINI オール4レーシング)、6位で健闘していたマシュー・セラドーリ(センチュリー・バギー)は砂丘でスタックしてしまい、ジニール・ド・ヴィリエ(トヨタ・ハイラックス)に抜かれて7位へと後退している。

 ダカール初挑戦のフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)はこの日も6番手のタイムでフィニッシュ、4時間24秒遅れの15位とまた一つ総合順位を上げている。